2022年9月14日水曜日

第3102話 後輩宅に招かれて

先月の初め、15年ぶりに再会した高校の後輩・N々。
そのとき約束した通り、彼女の家におジャマした。
近くへ迎えに来るというから
小石川のこんにゃくえんま前で待ち合わせ。

彼女の運転で到着してみると、
おい、おい、何だヨ、
コンパクトなマンションを想定していたのに
3階建ての一戸建てと来たもんだ。

文京区・小石川は区内屈指の高級住宅地。
銀座でそんなに稼いだのかァ?
一瞬、そう思ったものの、
いや、いや、これはダンナの稼ぎだな、間違いなく。

とにかく上がってダンナのTクンとご対面。
以前、日本橋のイタリアンで
チラッと遭ったというが記憶にないんだ。
同性の顔はあまり覚えようとしないからねェ。

まずはビールで乾杯の巻。
あらかじめ食べものはあまり用意しないよう
厳命したため、つまみは蓮根キンピラ、煮玉子、
あとは竹輪のトマト炒めだったかな?
これでいいんだヨ、N々。

この夜、持参したワインは白・赤1本づつ。
ともに北イタリアのもので
白は、サンタ・マルゲリータ'20年。
セパージュはピノ・グリージョ。
赤が、バローロ リヴァータ'17年。
こちらは言わずと知れたネッビオーロである。

Tクンの勤め先はたまたまJ.C.が昔、
ちょいと関りを持った出版社で
これも何かの縁だろう。
おまけに彼の名前は字こそ異なれど
亡父と同名であった。

アトランティックサーモンの刺身が出て来た。
これから餃子も焼くという。
ワインは空いてビールに逆戻り。

かなり長い時間飲み続けた。
今年も3分の1以上が過ぎ去ったけれど
こういった飲み会は数えるほどしかない。

何時においとましたのか定かでないが
日付が変わる前だったと思う。
二人に春日駅まで送られる。

弱くなったんだねェ、途中フラついて
両脇を両人に抱えられた。
(おい、おい、オイラは容疑者かい?)
年内の再会を約し、手を振りました。

個人宅につき
住所・電話番号は控えます