2023年1月9日月曜日

第3184話 卯年の外飲み初め (その1)

タイガーからラビットにバトンタッチが済んだ。
今話より卯年の飲み食べ歩き開始である。
歳末は正月用の買い物客でごった返した上野界隈も
年が明けて落ち着いたことだろう。
勝手に思い込み、おっとり刀で出掛けた。

あれっ、けっこう人が出てるな。
わが家の御用達、吉池ビルに入館。
のちほど鮮魚売り場に寄るつもりで
エレベーターに乗り、最上階の「吉池食堂」へ。

扉が開くと同時に目が真ん丸。
つぶらな瞳が全開の巻である。
いや、スゴいのなんのっ!
9階フロアに順番待ちが30人はたむろしていた。
六本木でもないのに芋洗い状態と来たもんだ。

だめだ、こりゃ!
怖れをなして降りられず、
そのまま扉の”開”ボタンを押し続け、
客たちの乗り込みを待ってUターン。
いや、エレベーターだからIターンか?
マイッたな・・・鮮魚どころの話じゃないぜ。
くわばら、くわばら、ビルを抜け出した。

避難先は「清龍上野店」。
去年の春、桑名から来たオッサンのみともと
酌み交わしたのが上野2号店。
今日は1号店のお世話になる。

時刻は1415分。
先刻ほどではないが大盛況だ。
このあとも行き場を失った客たちが
続々と詰め掛けてきた。

池袋に本店を持つ「清龍」は蔵元の直営店。
J.C.と本店とは、なが~いつき合いで
そのハナシはまたのちほど。

アクリル板で仕切られた、
単身用大テーブルの一角に落ち着く。
目の前に1/3(火)本日のおすすめがー。
飲み初(ぞ)めにつき、全品紹介とまいりましょう。

おせち重 1380円+
ちょい刺し盛り 500円+
タコぶつ 680円+
明太子おろし 350円+
下仁田ねぎの網焼き 290円+
揚げ出し豆腐 350円+
厚切りハムカツ 360円+
豚肉の小松菜炒め 450円+

こんなラインナップであった。

=つづく=