東京の東側(皇居から見て)は
マイ・ホームグラウンド。
年末年始の老舗めぐりで
要所はほとんだ行き尽くした。
残るは銀座のみである。
訪れたのはライオングループ旗艦店、
「銀座ライオン七丁目店」だ。
現存する日本最古のビヤホールは
もともと新橋寄りにあったが
明治9年(1876)、
本社ビルが完成し、この地に移って来た。
1階のメインホールは往時のままである。
ビールを飲む際、東京にこれ以上の空間は無い。
まだ松の内、演技担ぎで特大ジョッキを所望した。
泡少なめでお願いしたのにけっこう多い。
泡の落ち着きを待って、グイイ~のプファ~!
(この瞬間があるから今日も生きていけるんだ)
深く心に焼き付けた。
つまみは石焼きのジャーマンポテト。
石焼きビビンパみたいなどんぶりではなく、
丸い石板に乗ってやって来た。
サイズは蚊取り線香ぐらい。
真ん中に角切りバターが鎮座して
ホットケーキみたいだ。
バターのおかげで好い仕上がりだが塩味は薄め。
欧米人、殊に米国人は塩を求めること必至。
卓上に塩・胡椒がないからネ。
特大につき、1杯にとどめておいた。
銀座通りからみゆき通り、
数寄屋橋の交差点を経て日比谷。
今宵も小宴が控えており、いったん帰宅する。
ところがメトロ千代田線改札の手前。
ミッドタウン日比谷のフードホールを抜けるとき、
やはり特大といえども
1杯じゃ足りないんだねぇ。
2年半前に1度利用した、
「スーザンズ・ミートボール」で
カールスバーグの小瓶をー。
フードホールだからフードを頼まねばー。
最少の2個をチキンのチリコンカンでー。
前回はビーフのトマトソースだった。
小瓶はノドをうるおしてくれたが
チキンボールがイマイチ。
ソースも喫茶店のゆるいミートソースさながら。
驚いたのは値上がり率だった。
800円以下が1200円以上と、
3年半でゆうに5割増し、こりゃやり過ぎだ。
ミートボールがビーンボールとなって
J.C.のドタマを直撃したのでした。
「銀座ライオン七丁目店」
東京都中央区銀座7-9-20
03-3571-2590
「スーザンズ・ミートボール」
東京都千代田区有楽町1-1-2
東京ミッドタウン日比谷B1
03-3519-7311