昨年末、うなぎ肝焼きが食べたくなり、
出掛けて行った墨田区・石原。
13時15分に到着すると、早くも売切れの憂き目。
近くのお好み焼きに救われたのだった。
ひと月後に再訪した「川勇」。
売切れはごめんにつき、あらかじめ電話を入れ、
13時を過ぎても大丈夫の確約を得た。
本所吾妻橋から三ツ目通りを一直線に南下して到着。
けっこうな大箱である。
席は8割方埋まっていた。
墨田区はアサヒのおひざ元。
ドライの大瓶と小瓶はもちろん大瓶をー。
お通しは油揚げ&切り昆布煮。
これ相当に旨し。
サービスと知ってさらに旨し。
一番小さなサイズのうな重(並)と
肝焼きを1本お願いした。
バランスよろしき新香の小皿が運ばれた。
きゅうり、大根に
白菜は茎と葉が分かれて上々。
すべてJ好みの浅漬けはうれしい限りだ。
肝焼きが登場。
ほ~お、立派だねェ。
しっかりレバー(肝臓)も付いている。
この1本でうな重の出来映えが保証された。
備え付けの山椒がまたいい。
通常の粉山椒のほかに
香り山椒と称する、ミルでガリガリ砕くヤツ。
両者合わせて楽しむ。
うな重はカミがフル、シモがハーフの計3/4尾。
味・量ともにいいネ、いいですねェ。
小ぶりの若いうなぎがまことにけっこう。
うなぎと女房は若いのに限る、ってか?
肝吸いも実に真っ当で
かまぼこ、三つ葉に柚子皮1片。
青地に白く
創業明治40年 下町の味を伝えて 鰻一筋105年
染め抜かれた湯のみで緑茶をいただく。
大瓶750円、肝焼き600円、うな重2300円。
計3650円の会計時に女将さんに訊ねた。
「ご主人は何代目になられるの?」
「ウチで四代目です」
「息子さんが継がれるんでしょ?」
「それが娘ばっかりで・・・」
「じゃ、ムコさんもらわなきゃネ」
「そこまで鰻屋を続けられればいいんですけどー」
一度はフラレたうなぎに惚れ直し、
お店が長く続くことを祈りつつ、ごちそうさまでした。
「川勇」
東京都墨田区石原3-30-9
03-3622-5592