この日は霞ケ浦のほとりの街、土浦へ。
日暮里からJR常磐線で一直線、
終点の土浦まで70分、13時前に到着した。
この街は6年ぶりである。
霞ケ浦の湖岸には立たず、
遠くから一望しただけ。
街中を歩き始めた。
元カノとの待ち合わせは16時。
何か軽くつまんでおこう。
と言いつつもガスの補給ができりゃいいんだ。
車中の缶ビールをずっとガマンの子であったからネ。
以前来たときに亀城(きじょう)公園のそばに
目星をつけておいた食堂がある。
その「亀屋」に向かった。
「亀屋」だけに亀のはく製が1匹、
壁から天井を見上げていた。
ドライの中瓶で一息つきながら
壁の品書きを吟味するも軽いつまみは皆無。
単品料理もボリュームのありそうなものばかりだ。
お運びのオネエさんに伺いを立てるも
妙案がない。
思いあぐねて
「塩ラーメンを麺半分でお願いします」
「それができないんですヨ。
麺一玉使うんで」
「そうか大盛りが二玉なんだネ?
すると残すか、捨ててもらうしかないんだ」
「ハイ」
「それもイヤだな」
結局、一番サイズの小さいミニかつ丼に落ち着いた。
箸袋に”茨城県銘柄豚ローズポーク指定店”とあるから
ミニといえども期待できるかもしれない。
着卓したそれはそこそこのボリュームがあった。
トマト&レタスのサラダ、焼き麩&わかめの味噌椀、
きゅうりキャベツ浅漬け&桜大根の新香を従えている。
かつは薄いものの肉質良好、割下の塩梅もよろしい。
だけどネ、2時間半後にはドイツ料理が待っている。
中瓶2本で副菜はクリアしたが
かつとじのアタマ半分、ごはん3分の2を残した。
お隣りの亀城公園へ。
亀城は土浦城の別称。
櫓の数がやたらに多い。
ひょうたん池の前にサルの番いの檻。
おう、おう、居た、居た、りょうた&すみれがー。
6年前と同じカップルだと思われた。
しかし、日当たりの悪い鉄格子の中に
閉じ込められた2匹は幸せそうには見えない。
これは動物虐待にほかなるまい。
ムツゴロウ先生が見たら烈火の如く怒り出すだろう。
=つづく=
「亀屋」
茨城県土浦市中央-1-13-52
029-821-1128