JR中央線・荻窪駅の改札前を抜けて
南口から北口に移動した。
飲み屋を物色する前に駅前ロータリーで
バスの行く先を確認すると、
「練馬行き、間もなく発車します」のアナウンス。
身体が自然に反応して
♪ 発車オーライ! 明るく明るく走るのよ ♪
「東京のバスガール」から曲は転じて
♪ 荻窪からバスに乗って 練馬に着いた
ここは飲み屋町 男女が飲んでます
練馬の男女はお人好し
いいことばかりを 聞かされて
黒いカラスに ああ騙される
ああ騙される 悲願花 ♪
五木ひろしのデビュー第二作。
「長崎から船に乗って」は
一作目の「よこはま・たそがれ」同様に
1971年のリリース。
そして翌年の「かもめ町みなと町」へと続く。
3曲すべて山口洋子の作詞だが
「かもめ町・・・」の作曲は筒美京平。
膨大な数に及ぶ彼の作にあって
唯一無二の演歌である。
10年後の「愛しつづけるボレロ」で
再び五木ナンバーを手掛けるが
こちらは純粋な演歌とは言い難い。
話が大きく脇道にそれた。
とにかく練馬駅に到着。
この街で複数回利用したのは2軒。
牡蠣のシーズンが終わりつつあるので
「よつぼし」を回避し、
焼きとんの「春田屋」へ。
此処はくだらないお通しが無いのも良い。
またたく間にドライの中瓶を空け、もう1本、
豚モツの入荷に支障が生じ、
品切れ部位が目立つ。
さすれば、焼き鳥に迂回しようかー。
いやちょいと待て、
何も串焼きに固執することはない。
コペルニクス的転回で
串揚げにしてみようじゃないかー、
串カツと玉ねぎフライを1本づつ。
これが悪くなかった。
「春田屋」は焼き物よりも
揚げ物のほうがよいくらいだ。
おにぎり屋に無かったせいで中瓶3本を完飲。
練馬駅構内の西友で中華総菜を買い求めた。
今宵は家で独り中華。
花彫紹興酒でも飲むとしましょう。
「春田屋」
東京都練馬区豊玉北5-15-5
03-6914-6653