2023年4月3日月曜日

第3244話 W・デートの錦糸町 (その1)

3月初旬のこと。
墨田区・錦糸町の行きつけ店、
「vivo daily stand」の山チャンを訪ねた。
彼女がJ.C.と盟友・N田との
2ショットをインスタにアップしたため、
N田への転送をお願いするためだ。

その旨、彼に電話で伝えたところ、
近いうち「vivo」で飲む運びにー。
するとほどなく隣りの席に
鶴ならぬ鳩が舞い降りたのだ。

こんなケースはいつも山チャンが
仲を取り持つように会話を促すので
言葉を交わすうち、N田との酌交に
彼女も参加することにー。
名前をA子というが、これは一種のナンパだネ。

翌日、彼女からLINEで
女友だちを同伴してもよいかと打診あり。
ウェルカムと応じた。

そうして迎えた月末。
4人がカウンターのカドカドに陣取った。
友人も名前は違えどイニシャルはA子。
結局は薬局、W・A子とW・デートになりました。

サッポロ黒ラベルの生で乾杯。
例によってJ.C.は泡完全抜きである。
先日も隣りに居合わせた若い衆に
「究極の泡ナシですネ!」ー感心されたばかり。

ピッチの速い当方は立て続けに3杯。
他の3名はたった1杯でワインに移行した。
山チャンのオススメにより、
抜いたボトルは今が流行りのオレンジワインで
その名もORANGE、ルーマニアの産と来たもんだ。

J.C.のグラスにも注がれたから
ものは試しと一口含む。
ん? んん? 飲み下して、ん? 
松田優作じゃないが、何じゃこりゃあ!
いやはや、不味いのなんのっ!

3人はどこ吹く風。
馬耳東風の牛耳西風。
すぐに1本開けちゃった。
どういう味覚してんだろうな。

呆れたJ.C.、手招きして
バーテンダレスを呼びつけたのでした。

=つづく=