2023年11月17日金曜日

第3408話 北区で飲むと 帰宅が早まる (その2)

赤羽「まるます家」の酎ハイは
プラス100円でモヒート・セットを付けられる。
言わずと知れたライム$ミントである。
こんなオサレなマネをする大衆酒場が
他のどこにあろうかー。

滞空時間40分で切り上げた。
そう言えば席に着いたとき、
オネエさんに
「1時間半でお願いしてます」
一言釘を刺されたんだった。

赤羽からさらに北上すると埼玉県・川口市。
かつてはキューポラのある街の異名をとった。
書き出すと長くなるし、
今日は行かないのでカットする。

実際はテクテク歩いたが
JR京浜東北線で一つ東京寄りの東十条に移動。
駅そばのコの字カウンター、
「杯一」の止まり木に止まった。

時刻は開店間もない16時過ぎ。
ドライの大瓶をもらい、
カウンターに並ばった料理を見に立つ。

メカジキの煮魚と
ウインナー&白菜のクリーム煮、
この2品で迷ったが
居酒屋には珍しいクリーム煮にしてみた。
うん、けっこうなお味。

書き上がった本日のオススメが壁に掲げられる。
メカジキもクリーム煮も入っている。
てえことはどちらも常備菜じゃないってことだ。

黒ホッピーにチェンジ。
クイクイ飲りながら
オススメボードをつぶさに眺める。
そうだねェ・・・
まぐろ山かけいってみようかー。

小鉢と一緒に醤油さしを差し出したオネエさん。
「下味ついてます」
「ああ。ありがと」
そうなんだヨ、山かけのまぐろに下味は必要不可欠。
「杯一」は正しい。

王子・赤羽・東十条と廻って来たが
この辺りはかつての軍都。
大日本帝国の屋台骨を支えて来た。
兵器・武器・火薬をフル稼働で生産したのだ。

大ざっぱにいって24時間を8時間づつの3交代。
夜勤明けの人員も少なからず。
彼らのために朝から飲ませる店も少なからず。
その伝統が今でも残っているのだ。

スタートが早いもんだから
北区で飲むと
帰宅が早まるのもむべなるかな。

「まるます家 総本店」
 東京都北区赤羽1-17-7
 03-3902-5614

「杯一」
 東京都北区東十条4-2-14
 03-3914-6513