2025年7月30日水曜日

第3851話 東京の 南のはずれ 六郷土手 (その1)

今日の舞台は東京の南のはずれ。
大田区・六郷土手である。
実際に東京の南の果ては
羽田空港・D 滑走路なんだが
一般人は立ち入り禁止。
おっと、裕次郎が歌い出したヨ。

♪ あゝ白い翼が走る
  あゝ青い滑走路
  俺をうらんで
  旅立つおまえ
  すがりつくよな
  まなざしを
  抱いてもやれない
  男のこの愛
  つらいのさ
  夜霧の空港
  濡れてかすむよ ♪
  (作詞:池田充男)

「青い滑走路」は
1975年のリリース。
作詞・池田充男、作曲・鶴岡雅義。
大ヒット曲「二人の世界」と
同じコンビで当然のように
鶴岡のレキントギターが響き渡る。
五月蠅い浪花の小姑も
さすがにご存じあるまいて。

裕次郎ナンバーとしては
ユニークな曲調で
伊集加代子のスキャットが
とても印象的。
好きな曲だから
酔っぱらうと歌ったりもする。

それはそれとして六郷土手は
京浜急行で蒲田の二つ先。
蒲田はむろんのことに
一つ先の雑色には
ときどき出没している。

ところが六郷土手は
20年ぶりじゃなかろうか。
むしろ一駅飛ばして
京急川崎に行くほうが多い。
急行が停まるしネ。

昔はのどかだったが
車の通行量も増えて
佇まいが町らしくなってきた。
そりゃ、そうだろう。
20年といったらふた昔だもの。

=つづく=