2026年10月26日月曜日

第4214話 加賀・金沢は20年ぶり

本日より北陸ひとり旅。
上野から乗った北陸新幹線、
かがやき507号は正午前に金沢着。
この街は20年ぶりである。

駅がド派手に生まれ変わり、
イタリアからの団体ツアーが
上向いてしきりに写真を撮る。
駅から近江町市場を経て
浅野川のほとりにやって来た。

「八郎すし」は予約済み。
独りっきりのつけ台は
先・後客ともにゼロ。
目の前に二代目親方と
倅の三代目が居並び、
接客は二代目の嫁さんの若女将。

ドライ中瓶のアテは岩もずくで
沖縄の養殖モノとは違い、
歯ざわりがこりこりと快適。
能登のもずくはひと味違う。

電話の際に若女将から
おまかせでよろしいでしょうか?
訊かれてアグリーしている。
最初に珍しいものが登場した。
潮仕立ての蛤に酢めしが乗っかり、
何やらお茶漬け風だ。
江戸前仕事では見たことが無く、
いかにも加賀前という感じ。

そうして、にぎりがスタート。
アラ・あおりいか・がんどぶり・
鯖・バイ貝・赤身・中とろ・
甘海老・炙りかます・鯵。
鯖・バイ貝・甘海老・鯵の4種は
にぎりの脇に刺身も少々。
ユニークなスタイルである。

ボストン産の本まぐろには
じゅうぶんに満足した。
最後の鯵で腹がくちくなり、
吸い物は辞退する。

昭和23年創業は今年で73年。
とても美味しい鮨ながら
J.C.には種が大き過ぎて
おちょぼ口の中が
魚に占領されてしまう。
この半分でも大きいくらいだ。

まさか手練れの鮨職人の面前で
鮨種を一刀両断することなど
出来るハズもない。
これこそ J.C.が鮨屋を
敬遠する最大の理由なのだ。

それでも地方へ行くと
よく鮨屋を利用するのは
地場のサカナを何種類も
少しづつ食べられるから。
料理屋ではとてもこうはいかない。

日本酒を我慢して中瓶2本のみ。
お勘定は1万6千円也。
ごちそうさまでした。
若女将が外まで送ってくれた。

浅野川に架かる梅ノ橋が真ん前。
床版(しょうばん)は
鉄筋コンクリートだろうが
木製の欄干に風情があった。
右岸へ渡りながら川面を覗くと
澄み切った水の流れが美しい。

すぐ近くのひがし茶屋街を歩く。
うわっ! 何だヨ、この人出は!
そういやあ、先刻も
駅のコインロッカーが全滅。
オッサン3人の手荷物預かり所に
バッグを置いて来たんだった。
京都ほどじゃないにせよ、
金沢も終わっちゃってますネ。

兼六園でシンボルマークの
徽軫(ことじ)灯籠を拝む。
徽軫は琴の糸を支える、
琴柱(ことじ)のことである。

兼六園、香林坊、犀川大橋、
近江町市場と歩きめぐり、
敦賀行きの新幹線で
初めての福井市に着きました。

「八郎すし」
 石川県金沢市並木町2-16
 0762-31-1939