2016年6月14日火曜日

第1381話 しかたなく秋葉原 (その3)

話の途中ではあるけれど、
昨日の都議会の集中審議にあきれ返った。
もっとも16時過ぎには所用で外出したため、
TVを1時間半ほどしか観てないのだが
質問者の先頭バッター、自民党都議が言語道断だ。

都知事を糾弾するフリをしながら
実際は首の皮を2枚も3枚も残してやって
続投の道筋をつけているに等しい。
自民党という党派の魂胆が透け見えのお粗末さだった。

スタートから30分だけ中継したNHKも不可解千万。
あれでは上記の議員による質疑応答しかカバーできず、
視聴者の適正な判断の妨げになること必至。
恣意的に誘導しているように映った。

しかも30分後には何やら若き焼き鳥職人に
スポットライトをあてた番組の再放送に切り替えたのだから
国営放送として何をしているのか判ったものではない。
あんなんなら最初から都議会の生中継など
組まないほうがよろしい。
苦言はこの程度にしとこうか。

さて、当方の道筋である。
災厄、もとい、最悪の街、秋葉原から
一体、何処へ向かえばよかんべサ。

旧連雀町の老舗そば店「まつや」の上質な粒雲丹で
冷酒でも飲もうかな?
中央通りを南に万世橋方面に歩き始めた。

いや、ちょいと待てヨ。
大事な1軒を危うく忘れるところであった。
この街、唯一無二の優良店「赤津加」のことである。
昼飯によし、晩酌によしの二刀使いは
さながら宮本武蔵の如し。

おまけに現地点から徒歩1分の超至近。
黄昏に胸弾ませて直行の巻であった。
しかも浅めの時間の仕掛けだから
止まり木の確保は確約されたようなものだ。

案の定、コの字カウンターの正面、
若女将の真ん前に陣を取ることができた。
僥倖を歓ぶべし。

冷たいスーパードライの大瓶を
自らグラスにトクトクと注ぎ、一気にあおる。
いや、一杯目だけは彼女が酌してくれたのだった。

読者にとっては目タコ・耳タコだろうが
これ以上の至福はない。
舛添は私服を肥やすのみなれど、
J.C.は至福に恍惚とするばかり。
どちらが善良な都民か一目瞭然なりけり。

=つづく=