第2412話 ようやく！ステーキ（その２）

そんなこんなを思いつつ、
通り過ぎようとした「いきなり！ステーキ」だが
いや、ちょいと待てヨ、
一大ブームを巻き起こしたステーキハウスを
知らないままに終わることとなる。

此処で逢うたも何かの縁（えにし）、
思い切ってイッたろやないかい！
こうして入店した「いきなり！ステーキ 」は
J.C.にとって「ようやく！ステーキ」なのでした。

入口そばの窓際、窓と言っても全面ガラス張りで
道往く人々から丸見えの位置である。
とにかく久しぶりのUS ビーフを楽しむとしよう。

スタッフの説明によれば、好みのフィレはオージー。
それではと択んだリブアイは
US はUS でもブラックアンガスに非じ。
アンガスビーフはサーロインのみとのこと。
それもミニマム200g ときたもんだ。
多いなァと思いながらも、イッチャいましたヨ、
ミディアム・レアで―。
ガルニのキャロットも追加した。

ワインはスペインの赤をグラスで―。
サッポロが入れている、
マルケス・デ・トゥーリアだったかな？
１杯520円（税別）のそれは悪くなかった。

シズリング・プレートで運ばれた、ようやく！ステーキには
玉ねぎ＆コーンのガルニと肉の上にはニンニクチップ。
そしてエクストラ・オーダーのキャロットも―。
卓上には。おろし生ニンニク、似非わさび、
フレンチマスタード、ステーキソースが２種配備されている。

わさび以外は味見も兼ねて、ちょこちょこ使ってみた。
塩・胡椒された肉にニンニクが添えられてるから
あとは生醤油とマスタードがあればステーキソースは不要だ。
もっともライスと食べる場合はソースのニーズも高まろう。
もひとつ言えば、ステーキ用のマスタードは
フレンチよりもイングリッシュが望ましい。
自宅では英国産コールマンの粉タイプを
わざわざ水で練って使用している。

飲み会も会食もすべて無くなって以来、常に頑張っている。
孤独のグルメは孤食のグルメ、物量との闘いでもあるのだ。
当夜も奮闘の末、めでたく完食。
でもネ、肉食った感あれど、美味い肉食った感に乏しい。
ニューヨーク時代、さんざ食べたブラックアンガスは
こんなモンじゃなかったがなァ。

「ステーキはウチで焼くのが一番旨いんだヨ！」
中尾の彬サン、貴殿の舌を今までずっと
疑問視していた自分が悪くありました。
この一言はまったく同感でありまする、ネジネジ。

「いきなり！ステーキ 湯島店」
　東京都文京区湯島3-35-9
　03-5826-4929