てなこって、本日は東京の北の玄関、上野のパトロール。
都内最大の昼飲みパラダイスはこの街である。
前日同様、台東区の東西めぐりんに乗り、
下車したのは不忍池のほとり、水上音楽堂前。
閑散とした上野仲町通りから中央通りを渡ってアメ横へ。
うわ~っ、こいつはすげェや、
多くの飲み屋に客が鈴なりとなって酒盛り真っ最中。
界隈を一めぐりしてみたが
堂々と酒類を提供している店は30軒を下らない。
国も都もこういう営業を止めることはできない。
自粛要請? 酒類禁売? そんなの関係ねぇ!
グループ客のほとんどは男女の若者。
マスクを着けろ? 大声で話すな? そんなの関係ねぇ!
あっちでもこっちでも大変な盛り上がりようだ。
浅草店同様に「ほていちゃん」は
上野1・2号店ともにエンジン全開。
「たる松」の本店・上野店もフル回転。
アメ横で暖簾を掲げる店は、こぞって満席状態である。
その中で自粛休業中も少なくなく、
アメ横のランドマーク、「大統領」の本・支店。
焼き鳥「文楽」、天ぷら「浜ちゃん」。
立ち飲み二大巨頭、「たきおか」&「フジクラ」。
こんな店々が沈黙していた。
利用したのは、もつ焼きの「ヤリキ
殿(しんがり)」。
「ヤリキ」は上野エリアに3軒あって
当店はその3軒目、よって「しんがり」を名乗っている。
焼き台の前は店外なのだが
立ち飲みスペースが4人分、その右端に立った。
ドライの中瓶を通しておいて炭火のもつ焼きは
かしら&おっぱいが塩、れば&シロコロはタレ。
芝浦の「明石屋」から仕入れる豚もつは良質だ。
それぞれ5ピースが串打たれ、食べ応えあり。
2杯目は浅草発祥のデンキブランをロックでお願い。
エンコの酒をノガミで飲むのも皮肉だが
本家は店自体が開いてないからどうしようもない。
彼我の差はあまりにもあからさま。
浅草は国の内外を問わず、
東京人以外のインバウンド抜きでは
成立しない街になってしまった。
観光地の宿命というほかはない。
その点、上野は地力もあれば底力もある。
都内で暮らしたり、働いたりする人々でもっている。
飲んだ後、埼玉・千葉・茨城に帰る向きもあろうがネ。
デンキのお替わり、たんをバジルで巻いた、
たんバジルを追加して、お勘定は2330円也。
肉はじゅうぶん食べたから
今日もまた御徒町のサカナのデパートへ買い物。
白身の刺身と目刺しでもあれば、今宵はそれでいい。
土光サンの目刺しみたいに千円もしないヤツでいい。
「もつ焼 ヤリキ
殿(しんがり)」
東京都台東区上野6-13-7
03-6803-0903