本当に久しぶりに東京駅正面の丸ビルを訪れた。
普段、銀座方面に出るときは
メトロ千代田線・日比谷駅で下車するところを
一つ手前の二重橋前で降りて
行幸通り下のだだっ広い地下道を歩き、
直結する丸ビルに気まぐれで足を踏み入れた次第だ。
今から18年前、自著「丸ビルを食べる」のため、
連日連夜、通い詰めた当ビルもミッションを終えたあとは
トンとごぶさた、長らく疎遠になっていた。
こういうのも釣った魚に餌やらない、って言うんだろうか?
飲食店が集中する、5、6、35、36Fを一めぐりする。
店舗の入れ替わりは思ったほどでもない。
6Fに「DAEDOKO(ダエドコ)」なる山形料理店を発見。
此処は以前、とんかつの「かつ玄」があった場所だ。
ザッと見、ランチメニューは6品。
お魚セット(芋煮付き) お肉セット(芋煮付き)
米沢豚ロースカツ さくらんぼ鶏南蛮 オール1150円
板そば&ミニ丼 1300円 山形牛和風ハンバーグ 1390円
本日の魚はさわら西京焼き、肉はチキンカツ。
どちらもパスしたいが相棒の芋煮を看過すること能わず。
カツよりさわらのほうが晩酌に与える悪影響が小さいのでお魚。
実はJ.C.,鰆というサカナを得意としない。
わが味覚と嗅覚は特有の匂いを臭みと感じてしまうのだ。
西京漬なら大丈夫だろうと意を決した。
すると・・・やはりダメだ、クセが抜け切れていない。
それにこやつは西京漬というより粕漬だネ。
卓上の醤油を振りかけるのは匂い消しのため。
そこを補って余りあったのが芋煮。
牛肉・里芋・長ねぎに加え、ちぎりこんにゃく入り。
この“ちぎり”がミソで舌上に快感を運んでくれた。
月山の麓で育った鶏が産み落とした、
わんぱく玉子が1人1個サービスされる。
TKGを食べる習慣がないから
溶き玉子に芋煮をくぐらせていただいた。
玉子自体にそれほどのわんぱくさはないけどネ。
小さな茶碗に軽く盛られたごはんは山形のつや姫。
仏さまに備えるくらいに少なめだが
お替わり自由なので少ないのの、そのまた半杯お願いした。
宮城のひとめぼれ、秋田のあきたこまち、
東北のお米はどこの産でも美味しいねェ。
お冷やを飲みつつ、あゝ、ビールが飲みたい。
どこかの水辺へ行って缶ビールといこうか―。
さしずめ皇居外苑でお濠の白鳥をながめながら・・・
いや、今日はやめとこ、夜のつまみを調達しよう、
御徒町の「吉池」まで歩くことにしました。
「DAEDOKO(ダエドコ」
東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル6F
03-3212-3313