てなこって、懐かしのメンチボール。
J.C.の知る限り、
この料理を供する店は都内に2軒のみ。
江東区・森下の「深川煉瓦亭」と
台東区・根岸の「ふじ」である。
順次、紹介していこう。
最初に「深川煉瓦亭」。
森下の交差点と新大橋の間に位置する。
森下は下町・深川の北端に当たる。
当店は銀座の老舗、「煉瓦亭」の暖簾分け。
しかし本家にメンチボールは無い。
メニューにハンバーグもあるので違いを訊ねると
何のことはない、メンボーは煮込みハンバーグ。
好みではないが食べてみた。
なるほど焼く代わりに煮込んだハンバーグだ。
デミグラスがちょいとゆるめにつき、
卓上のソースで補う。
ウスターと中濃の間という感じで中濃に近い。
こういうのは市販されていないから
自家製ブレンドかな?
だけど、これがいいんだっ中農!
添え物は繊切りキャベツ、レタス2枚、
カレー味のスパゲッティ。
カップのスープは中華味。
炒飯に付く清湯みたいなタイプだ。
そう、深川の「煉瓦亭」は
本家がやらない中華メニューもこなす。
創業者はいったい何処で覚えたんだろう。
ただし、麺類のみの扱い。
=中華の部=ではなく、=ソバの部=とあった。
日本そばはないけどネ。
ものは試しとラーメンも食べた。
固ゆでの中細ちぢれ麺。
もも肉チャーシューが旨い。
シナチク、ナルト、わかめに、ケレン味なきスープ。
アッサリに過ぎて若者にはダメだろう。
「二郎」ファンなど、怒り出すんじゃないかー。
中華飯類はやらないので炒飯がない。
その代わり、というんじゃあるまいけれど、
カレーライスやオムライスと並んで
今や絶滅危惧種のヤキメシがあった。
客の動向を見ていたら
洋食全般と中華ソバがほぼ半々。
オオタニさんじゃないが
二刀流が功を奏しているようだ。
ちなみにメンチボールは単品で900円。
ラーメンは700円也。
=つづく=
「深川煉瓦亭」
東京都江東区新大橋2-7-4
03-3631-7900