北池袋を後にして池袋に向かい、歩き始めたら
先日、青山学院のチャペルで聴いた、
ぺギー葉山がまた歌い出すじゃないかー。
♪ 南国土佐を後にして
都へ来てから 幾歳(とせ)ぞ
思い出します 故郷の友が
門出に歌った よさこい節を
土佐の高知の 播磨屋橋で
坊さんかんざし 買うをみた ♪
(作詞:武政英策)
「南国土佐を後にして」は1959年4月の発売。
ほどなく日本中をこの歌詞とメロディーが
席巻することとなり、同年の日活同名映画では
小林旭&浅丘ルリ子が主役を演じた。
北原三枝がまだ現役で
裕次郎とコンビを組む前の若きルリ子が愛くるしい。
歌が古過ぎてよう判らん。
おっつけ大阪の小姑から
また苦情メールが舞い込むこと必至なり。
池袋西口のロサ会館辺りを物色するも
14時ではこれといった飲み屋は見つからず。
ここでこの春、立ち寄った「三福」を思い出す。
カウンターと背後の壁の間が狭いため、
お運びのアチラ系娘たちに
背中をツンツンやられた焼きとん屋だ。
あすこなら、もう開いてるハズ。
直行すると五分の入りで入口から三番目に着いた。
ドライ大瓶にカシラを塩、レバーをタレで1本づつ。
鉄串に打たれたモツは相変わらず大ぶりだ。
J.C.は箸で串から肉を外すのが常。
左手で串を持ったら、郷ひろみじゃないが
アチチ、アチチ! そりゃそうだヨ、鉄だもんな。
黒ビール小瓶に切り替え、煮込みの豆腐のみをー。
冷え込んでくると熱い豆腐が欲しくなる。
若い頃は豆腐なんか見向きもしなかったがネ。
煮込みは昭和31年創業、当店の名代である。
品書き上も特別扱い。
=伝統の煮込み=
もつ煮込み 480円
創業以来変わらぬ味 塩ベースのもつ煮込み
みそ煮込み 480円
野菜がたっぷり
なか豆腐 350円
もつなしのお豆腐だけ
熱々のなか豆腐はまことにけっこう。
きざみ葱の浮かぶつゆまで飲み干した。
腸壁に脂を蓄えたシロコロホルモンが
2片ほど混じっており、これもうれしい。
お勘定は千円札2枚でオツリが十円玉1個。
今日は背中ツンツンもさほどでなく、
快適な昼飲みとなった。
目の前の東武デパートで
マトウ鯛の開きを1枚買って帰った。
仏料理の高級食材、サン・ピエールでありまする。
「三福」
東京都豊島区西池袋1-27-1
03-3971-1773