2022年10月26日水曜日

第3132話 遠征は石橋をたたくべし (その2)

家を出てから2時間近く。
未だ飲まず食わずの三度笠。
食わずは我慢できても飲まずはツラい。
今日はうっかりして
1球空振ったあとの2球目を用意し忘れた。

上板橋北口ロータリーにやって来た。
駅前の飲食店は
アイドルタイムも休憩しない店が多い。
立地的に家賃が高いし、人の流れも絶えないから
稼ぐに越したことはないんだ。

ロータリーに面して「大番 上板橋店」があった。
ドライの中瓶だってんで、即カウンターに止まる。
ようやく一息ついてプッファー!
上板橋駅前なのに此処の地番は常盤台である。

餃子でも何でもいいやと思いつつ、
つまみボードを見上げたら
 チャーシューと豚角煮が目にとまった。
この二者択一かな?

壁に当店の一番人気は角煮定食とある。
じゃあ、角煮にしてみよう。
いや、ちょいと待て!
ミニ角煮丼というのがあるゾ。
しかもつまみ皿よりミニ丼が安い。
ということは量が少ないハズ。
ミニ丼をさらにごはん少なめで発注。

届いたドンブリにはコロッとした角煮が4個。
味玉が丸1つに紅しょうが。
中瓶2本にじゅうぶんなアテとなってくれた。
愛想の好い女性スタッフによると
「大番」は区内に何軒か姉妹店があったものの、
現在は独立採算制に移行したという。

晩酌タイムにはまだ間があるため、
線路の反対側、南口界隈をぶ~らぶら。
よさげな鮮魚店に入ってみた。
板橋区とは思えぬ品揃えである。
多彩な刺身はノドグロやカマスまであった。

生モノを引っ下げて飲み歩くのはイヤだけど、
ガマンし切れず小肌の酢〆、
三枚おろしのシマアジの片身を購入。

当夜はシマアジ片身のそのまた半分を刺身でー。
翌日は残りをムニエルにし、小肌の酢〆。
いずれも花マルと来て
上板橋の住人はシアワセぞなもし。

「大番 上板橋店」
 東京都板橋区常盤台4-32-3
 03-3932-5088

「魚屋 成吉」
 板橋区上板橋2-2-23
 03-5399-5233