根津にある不忍通りふれあい館で
CDを2枚借り入れ、のんびり聴いている。
1枚目は「特選 大河ドラマ名曲集」全23曲。
ここ数年はほとんど観ない大河だが
’60~’70年代はまじめに観たものだ。
「赤穂浪士」(’64年)のテーマソングが好きで
楽しみにしたものの、何故か収録されていない。
まあ、YouTubeで聴けるからいいんだけれど、
そういうもんじゃないやネ。
その代わり「三姉妹」(’67年)を懐かしく聴いた。
悲劇的なカタルシスに心揺さぶられる。
ヴェルディもプッチーニも及ばぬベッリーニの作品群、
例えば「ノルマ」の序曲を
ほうふつとさせる弦楽の響きに魅せられた。
2枚目はドップリと懐メロに浸る。
小学館昭和ソングス第1巻「丘を越えて」には
藤山一郎が表題のほか「影を慕いて」、
松平晃「サーカスの唄」、
ミス・コロムビア「並木の雨」、
淡谷のり子「別れのブルース」、
霧島昇「誰か故郷を思わざる」などが
収められている。
その中に「すみれの花咲く頃」があり、
歌うのは宝塚少女歌劇月組生徒。
宝塚の団歌みたいな曲だからネ。
。
原曲は西ドイツ映画の同名主題歌、
「再び白いライラックが咲いたら」。
ライラックの仏語はリラ。
フランス経由で日本に上陸した際、
日本ではなじみの薄いリラをすみれに置き換えて
誕生したのがこの曲である。
聴き終えて夕食の買い物。
たまたまセブンーイレブンに立ち寄ると
目に飛び込んできたのが”すみれ”の文字。
すみれのカップ味噌ラーメンだ。
札幌の本店「純連」は”すみれ”を
”ジュンレン”と読ませるように改名したが
コンビニ用商品は”すみれ”で通すようだ。
単なる偶然だけれど、これも何かの縁。
せっかくだからとイン・マイ・バスケットにー。
すると今度は冷凍食品のケースに
すみれのチャーハンを発見。
ええい、面倒だ、こいつも買っちゃえ!
2日に分けて食べてみた。
ラーメンのほうは
フツーの味噌ラーメンの域を出なかった。
ところがチャーハンは個性的で
醤油と玉子が主張し、
グリーンピースの存在がとてもユニーク。
「すみれ」のチャーハンは初めてながら
ラーメンははるか昔に
新横浜のラーメン博物館で食べて以来。
宝塚のおかげで
札幌の味を楽しめたのでした。