この日の散歩は11時スタート。
谷中よみせ通りから西日暮里の進学校、
開成学園脇のひぐらし坂を上り、
田端高台通りを真っ直ぐに
女子聖学院の立派な校舎を左に見ながら
中里から上中里、平塚神社に一礼し、
JRの跨線橋を渡ったら、明治通りを横断して
都営荒川線・梶原駅に達する。
丸1時間歩き、時刻は正午ちょうどだ。
都電最中(もなか)を商う和菓子店が盛況。
しかしながらこの道筋は飲食店が少な過ぎ。
開いていたのは町中華の「生駒軒」と
日本そばの「砂場」のみのていたらくだ。
「砂場」を名乗るからには
それなりのそばの提供があってしかるべき。
暖簾をくぐり、敷居をまたいだ。
興味を抱いたのは開化煮と八宝丼。
開化煮は開化丼のアタマ。
接客の女性に八宝丼とは何ぞや?
訊ねると、八宝菜のどんぶりなんだとー。
早いハナシが中華丼だネ。
J.C.は当たりの多い日本そば屋のラーメンが好き。
品書きに一つだけ赤字で書かれた、
中華そばを見止めると、
日本そばを食べに来たのについ、浮気してしまう。
それにしてもラーメンすらない日本そば屋に
中華丼ってのはきわめて珍しい。
それも天下の「砂場」だヨ。
銘柄が気に染まず、
スルーしかけたが思い直して通した、
本年初のキリンラガーをトクトク。
苦いネ、今度飲むのはまた来年だな。
開化煮をお願いすると、ありゃ~、豚肉だヨ。
てっきり牛肉と早とちりした。
調べてみたら主流は牛肉だが
豚肉もあるんだとー。
味はまことにけっこうながら
いかんぜん甘過ぎのしょっぱ過ぎ。
締めに頼んだかけそばも同様だった。
中太のそばは好いのに濃いつゆが残念。
ただし、かけの方はそば湯をもらい、
うめてやって事なきを得た。
会計は1900円。
そういえば箸袋に「梶原銀座 砂場」とあった。
帰宅後、地図を確認したら
ショッピングロードかじわらに改称されている。。
商店会はモダンなつもりだろうが
これは逆効果、返って野暮ったくなりますネ。
「砂場」
東京都北区堀船2-38-1
03-3913-4401