2023年5月1日月曜日

第3264話 ブルターニュ生まれのガレット (その1)

今日はこのところ定例会の様相を呈する6人会。
舞台を浅草の花川戸に設けた。
あの悪夢のチキンライスのネ(第3223話参照)。
例によって独り0次会を催さねばならない。
さすれば、ここは「神谷バー」でキマリだ。

いや、混んどる、混んどる、ほぼ満卓。
どうにか大テーブルの隅に滑り込んだが
ほどなくいっぱいになり、、
数少ない立ち飲みスペースまで客があふれ返る始末。

週末とはいえ、いや、驚いた。
2年前、2階の「レストラン・カミヤ」だったが
最初から最初までJ.C.独りきりなんてこともあった。
エンコの街も完全復活である。

集まりが控えているのでドライの大瓶を
1本だけにして、即退店。
隅田公園沿いに北へ歩いた。
今回はちょいとばかり趣向を変えて
ガレット専門店「CACOM」。

元々はメンバーに誕生月が2人いるため、
銀座7丁目のライオン旗艦店、
5階にある「音楽ビヤプラザ」の予定だったが
2年前に閉業してやんの。
コロ助の仕業以外の何物でもありゃしない。
あんないい店をつぶしやがって困ったヤツだヨ

ガレット(そば粉のパンケーキ)とくれば
同じブルターニュ名物のシードル(りんごの発泡酒)。
こいつを先着のお局と飲み始めた、
ほぼ予定時刻の15時にみな出揃い、
ハートランドの生で乾杯。
偏屈な店だヨ、アサヒのひざ元でキリンだとサ。

家族経営の当店で本日の切盛りは姉と妹の二人。
事前の打ち合わせで料理は決めてある。
スターターはサラダだったが
「枝豆食べた~い!」の声が上がり、通した。
それもフツーの茹でと
ガーリックオイルで炒めたヤツの2種。
アイデアも味もいいんだが指先が油まみれ。

レタス主体のサラダも
シーザーとオレンジ風味のドレッシング2種、
ともに手造り感に満ちてなかなかだ。

ガレットもまたまた2種。
ポピュラーなコンプレット(ハム・チーズ・玉子)と
クワトロ・フォルマッジ(4種のチーズ)。
コンプレットは英語のコンプリートのことで
完全な、完璧の、を意味する。

チーズはゴルゴンゾーラ、グリュイエール、
グラノ・パダーノにあとチェダーだったかな?
こちらにははちみつが添えられる。

シードルは国産のキリンで
飲み続けても飲みごたえがないため、
リストを眺めて珍しくも
キューバ・リバー(クーバ・リブレ)にしてみた、
自由なるキューバは
いわゆるバカディ・コークである。

=つづく=