2023年5月11日木曜日

第3272話 旧中山道の一球三殺

北区・滝野川は1丁目から7丁目まで
当区有数の広がりを誇る地番である。
しかも北区民、あるいは行政が
この地名を気に入っている様子なのだ。

上中里に滝野川女子学園、
西ヶ原に滝野川警察署と
あちこちに滝野川を名乗る施設が点在して
よりいっそう地域の広がりを感じさせる。
滝野川は練馬・板橋・北の3区を流れる、
石神井川の別称でもあるのだ。

そのわりに訪れる機会に恵まれないのは
飲食店の数が少ないせいだろう。
都営三田線・西巣鴨駅そばの掘割交差点。
明治道りと滝野川銀座が交わる地点から歩き始めた。
此処は旧中山道である。

1分と経たずに中華料理「華興」に差し掛かる。
今日の昼めしは当店と決めてあった。
主なランチメニューはかくの如し。

1ー麻婆豆腐  2ー五香茄子  3ー油淋鶏塊  
Aー半炒飯・ラーメン・餃子2個
Bー半カレー・ラーメン・ミニ杏仁豆腐

大した量を食べないのに
いろいろ食べたいオッサンはAに挑んだ。
もちろんラーメンも半分に減量してもらう。
半チャー・半ラーが一石二鳥なら
餃子も付くからまさに一球三殺である。

ドライの中瓶を飲んでるところにAセット着卓。
中太ちぢれの醤油ラーメンは
ブットいシナチクとバラチャーシューが主張する。
チャーシュー・玉子・小ねぎ入りの炒飯は
醤油味で仕上げてあり、好みに合わない。
ジューシーな餃子は厚い皮がちょいと気になった。

中国茶が独特の味わいなので
会計時、お姐さんに訊ねると
「ウーロン茶とハーブティーのブレンドで
 ウチのオリジナルなんです」ー
誇らしげに応えたものだ。

旧中山道をそのまま真っ直ぐ往ってJR板橋駅。
駅前にある近藤勇の墓前に一礼し、さてどうしよう。
三田線・新板橋から二つ都心寄りの巣鴨へ。
なじみの「ほていちゃん」だ。

おキマリの赤星大瓶とはちみつクリームチーズをー。
BGMは昭和歌謡だし、
トイレは清潔だし、居心地がとてもいい。
中村雅俊の「心の色」から
中森明菜の「少女A」に替わった。

明菜かァ・・・実はJ.C.、
かつて彼女とはのみともだったのだ。
書き残しておきたいことがあるし、
近々、NYの思い出話を
綴ってみたいと思っています。

「華興(かこう)
 東京都北区滝野川6-9-11
 03-3916-1252

「ほていちゃん 巣鴨店」
 東京都豊島区h巣鴨2-1-5
 03-5972-1666