2023年5月12日金曜日

第3273話 また行きつけに袖にされ

この日は2日前に長蛇の列で、
袖にされた池之端の行きつけそば屋再訪。
家から歩いて行った。
ところがどっこい、またもや行列のお出迎え。
店に責任はないけれど、まいっちまうヨ。

2~3人ならともかく10人超えはきびしい。
ここは一番、見切り千両の巻。
小さな空き地を挟んで隣りにある、
洋食屋に救いを求めた。

近くに棲んでいた10年前。
たった一度利用したきりである。
そのとき何を食べたのか記憶にない。

黒ラベル中瓶とポークソテー&ライスを通した。
13時で先客はオジさん一人のみ。
商売が成り立つのか心配していたら
男3、女1の4人組が来店。
目の前のテーブルに座った。

聞くともなしに聞いた彼らの注文は以下の如し
生姜焼き、まぐろフライ、カツカレー、
女性がめかじきムニエル。
まぐろやめかじきが揃うのは真っ当な店の証しだ。
近隣のリーマン二人組も現れ、
生姜焼きライスをオ-ダーした。

黒ラベルを飲みながら、おとなしく待っていたら
まず前テーブルの生姜焼きが運ばれ、
まぐろ、カツカレー、めかじきと、続々登場。
結局は薬局、全品向こうが先と来たもんだ。
あっちかい!?

ビールがあるからいいけれど、
無かったらムッとして
お運びのオバちゃんを問い質す場面だ。
しかし、心の友が寄り添っているため、
なあんの問題もない。
どうぞ、どうぞ、お先にどうぞ。
てなもんや三度笠。

さすがにリーマンたちの生姜焼きに
先んじてわがポークソテー着卓。
おおっと、存在感があるなァ。
肩ロースだろうが筋切り不十分につき、
肉全体が湾曲しちゃってるヨ。
ナイフ&フォークを駆使して挑んでゆく。

添え物は千キャベのほかに
トマト・きゅうり。パセリ。
加えてごぼう・にんじんのキンピラに
蓮根も混じっていた。
減量を伝え忘れたライスは皿にてんこ盛り。

おそらくシェフのニックネームと推察されるが
店名「JACK」の由来もついでに訊き忘れた。
最近、物忘れの激しいオカザワ君であります。

「JACK」
 東京都台東区池之端2-8-5
 電話ナシ