滅多に口にしないコーラ系のクーバ・リブレは
映画「ゴッドファーザーPARTⅡ」を思い起こさせた。
ハバナのカフェでマイケル・コルレオーネの次兄、
フレド・コルレオーネが飲んでいたのだ。
気弱な役どころにふさわしい飲み物と言えよう。
コーラ味は1杯で飽きちまった。
お次はつながりでカクテル、
ゴッドファーザーと思ったものの、
ベースをウイスキーから
ウォッカに代えてもらいゴッドマザー。
どちらも合わせるのは
アーモンド・リキュールのアマレットだ。
皿は順調に進んで塩豚バラ肉のソテーが
3人前運ばれる。
塩ッ気をあまり感じさせないが
女性陣にはおおよそ好評だった。
続いてメイン格のビーフ・ハンバーグ。
こちらも3人前注文してあった。
トッピングが2種あり、目玉焼きかチーズ。
チーズがグリュイエールと聞き、これは大好物。
3枚すべてにWでお願いした。
すると妹の方がもじもじしながら
やって来て耳元でささやいた。
ん? 何だって?
彼女曰く、このスイス産チーズの値段が
コロナ禍下で急騰してしまい、
Wトッピングにしたら
ハンバーグの値段を上回ってしまうんだとー。
玉子が値上がりしてラーメンより、
味玉が高くなったケースだネ、これはー。
しょうがねェなァと思いつつ、
発注に及ぼうとすると、
みんながこっちを見つめてる。
みんなの目玉が目玉焼きにしろ!
そう、訴えかけているのだ。
判りやしたヨ、身の危険を感じたJ.C.、
「ハイ、3皿とも目玉にしてちょうだい」
心なしか一同から安どの吐息がもれ聞こえたような。
グリュイエールは食べ損ねたが
ハンバーグの出来よろしく、
揃ってナイフ&フォークを置いた。
これにて会食の幕が下りたと思いきや、
そうではなかった。
アフォガートだのクレープだのと、
よく食べること、食べること。
開始から丸3時間、ようやくお開きである。
二次会は観音裏のスナックを予定していたが
時間的にまだ早過ぎて協議の結果、
雷門のカラオケ・ボックスに向かったのでした。
さんざ食ったあとは歌だとヨ。
「CACOM」
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