2023年9月22日金曜日

第3368話 ベトナムのアンちゃんが焼く 炭火焼き鳥

この日は巣鴨のとげぬき地蔵通りで
昼過ぎから飲むつもり。
ところが通りの入口で気が変わった。
真性寺の手前を左折。
寺の塀沿いに隣り町、大塚へ進路変更。

普段は南大塚で飲むことが多く、北大塚はまれ。
東京一の酒亭「江戸一」と
大塚一の焼きとん屋「富久晴]の存在が
そうさせえるのだ。

昼飲み可能な店は散見されたが
どうでもいいようなところばかり。
界隈を二周した、
すると一周目には閉じていたのに
”営業中”の札を掲げた焼き鳥屋あり。
渡りに舟とばかり入店。

東南アジアあたりの歌謡曲が
かなりの音量で流れる店内。
カウンターに着いて黒ラベルの中瓶を通す。
一緒に来たお通しはゆでもやし。

レシートには330+33円とあった。
ヒドいもんを出すなァ。
原価率1%に満たないんじゃないの。
慣れない北大塚で外しちまったかー。

焼き台には炭火が熾っていた。
気を取り直して焼き鳥の注文。
おう、ツナギがあるじゃないかー。
なぜかこれだけ”特撰”の二文字がかぶさった、
レバーと1本づつ、タレでお願い。
うん、どちらもなかなかだ。
ゆでもやしの件は忘れよう。

「この音楽はどこの国の言葉なの?」
「ベトナムです」
「アナタもベトナム人?」
「そです」

想い出すなァ、若き日のロンドンをー。
ハンバーガー・レストランで昼夜働いたが
往時のスタッフは日本人が一番多かった。
あとはスペイン・イタリア・ポルトガルなどなど。

カナリア諸島出身のミゲルなんぞは
ビリー・バンバンの「さよならをするために」が
大のお気に入り。
「ビューティフル・ソング!」を連発してたっけ。

そんなこんなを懐かしみながら
ツクネを1本追加しました。

「かいちゃん」
 東京都豊島区北大塚2-13-5
 電話ナシ