オイスターのシーズンが到来した。
この日は生がきが食べたい気分。
思い浮かんだのは練馬区・練馬の「よつぼし」。
品揃え多彩な佳店である。
ちょうど2年前、この世で最も好きな生がき、
三重県・的矢湾の産に出逢い、
舌鼓をポンポコポンのスッポンポン。
2週と置かずに再訪したら入荷なく肩透かし、
ガックシ肩を落とした覚えがある。
今回もやはり的矢は無かった。
ドライの中瓶をもらい、
オイスター・リストとにらめっこ。
読者の方々にもご覧いただきたい。
岩手 大船渡
青森 陸奥湾
兵庫 相生
北海道 噴火湾
兵庫 室津
長崎 小長井
けっこうな顔ぶれじゃござんせんかー、
けれどもネ、北は北海道から南は長崎まで
順番に並べておくれでないかい?
2種類ある兵庫産も併記してほしいな。
第一感は小長井である。
最初の出会いは2019年春。
青砥の「小江戸」だった。
清冽な中にもコクが感じられ、気に染まった。
2個お願いする。
いいネ、いいですネ。
ポン酢も付いてきたがレモンだけを搾る。
お次は噴火湾をやはり2個。
おやおや、こちらはずいぶん小ぶりだこと。
小長井の半分くらいかな。
かきは一律1個300円。
小長井の方がずっとおトクだ。
味覚の点でも繊細ではあるが小長井に軍配。
当店のもう1枚の看板は焼き鳥&焼きとん。
鶏のハツを塩、豚のカシラを辛味噌で。
カシラに辛味噌は埼玉県・東松山の手法で
当地では豚なのに”やきとり”と称する。
栗焼酎のダバダ火振りに切り替えた。
四半世紀の以前、
NYから帰国し、日本橋の会社に勤め始めたとき、
生まれて初めての本格的な健康診断で
血糖値とコレステロールが引っ掛かり、
医者に日本酒→焼酎を勧められた。
麦では物足りず、土佐は四万十のこの銘柄に
長らくお世話になった時期がある。
いや、懐かしい。
=つづく=
「よつぼし」
東京都練馬区豊玉北5-15-5
03-5946-9244