2023年10月30日月曜日

第3394話 ぶらり大江戸線の旅 (その3)

門前仲町から大江戸線内回りの都庁前行きに乗車。
最も出没率の高い上野御徒町では面白みがない。
一つ手前の新御徒町で降りた。

大江戸線の開通にあたり、
当駅名の候補は新御徒町と元浅草の二択。
地元の人々は前者を択んだとのことだ。

近所にJR御徒町、日比谷線・仲御徒町、
大江戸線・上野御徒町と御徒町だらけなのに
なんでまた右に倣うのかネ。
頭がオカチいとしか思えん。

J.C.考えるに開業時の今世紀初頭は
浅草が完全復活を遂げる前、
両者を天秤にかけたのだろう。
”元”より”新”が新鮮にして
ハイカラと考えたんだネ。

J.C.は”元”のほうがワンランク上だと思う。
世田谷の桜新町はいい町で好きだけど
横浜の元町にはかなわない。

さて、この町で降りたのには理由がある。
1軒の角打ちに目星をつけたのだった。
「松井酒店」は8年ぶりくらいかな?
時刻は17時半過ぎ、5分歩いて行ってみた。

店は開いていた。
入口に座るご主人はあのときのまま。
カウンターに立つバーテンダレスもそのまま。
2人とも無事に生きていた。

ドライの生を1杯飲って
ジャマイカのダーク。ラム、
マイヤーズをロックでー。

ん? この酒を最後に飲んだのは
幡ヶ谷のジャマイカ・カフェ「カリプソ」だ。
同じ幡ヶ谷の小料理屋「のっこい」で
のみとも・B千チャンと落ち合う前だった。

んん? さっき食べたプルドポークを
日本で初めて見たのも
「のっこい」の隣りの「フリーマン食堂」だ。
これを単なる偶然とは思えぬ自分がいたが
ハハ、これは単なる偶然だネ。

3杯目は桜餅の葉っぱの香り、
ズブロッカを炭酸で割ってもらう。
タンカレ No10 のジン・ソーダ、
サウーザのテキーラ・ソーダと続けて
一番好かったタンカレに戻る。

言葉少なな相方ともそこそこ言葉を交わし、
けっこう飲んじまった。
近いうちの再訪を約して
大江戸線の旅も終わりを告げたのでした。

「松井酒店」
 東京都台東区台東4-6-7
 03-3831-4451