2023年12月6日水曜日

第3421話 バス停の 前に開いた カレー店 (その2)

バス停の前に開店した南インドカレー店の名は
「Spice Books PRAyER」。
”スパイス本の信奉者”という意味だろうか。
ほぼ食べ終える頃にビールをお替わりすると

「あれ1本きりなんです」
「ん? ってことは自分用?」
「いいえ、先週パーティーがあって
 その余りだったんです」
「そうかァ・・・ドライだったら毎週来るのに」
「ぜひぜひ、ちゃんと用意しときますから」

以来、毎週顔を出す羽目に陥った。
日本そば「新ふじ」、洋食「JACK」に続いて
近所に3軒目の行きつけ店ができてしまった。

2回目は約束のドライとともに
鶏むね肉のアジアン蒸しに
チキン・ティッカの2品を味わった。
う~ん、カレーと比較したら
一品料理にはもう一段の工夫が求められるかな?
まあ、水準には達してるけどネ。

そして3度目は4種あるうち、
残りの2種のカレーのクリアである。
Bの鮭ハラスとCの海老に挑戦。
ところがAがキーマから
ゴロゴロマトンに変更されていた。
鮭を次回に回してA&Cにする。

Aは確かにメニューの通り、肉がゴロゴロ。
中に2つ3つヤケに硬いのが混じっており、
入れ歯の人はかなり苦労しよう。

Cの海老は大き目2尾入り。
火の通し軽くプリプリでソースはさらさらタイプ。
あまりカレーらしくないが美味しくいただいた。

副菜にも変化が生じており、
ピクルスの卵はそのままだが
野菜類がセロリ・サラダ大根・皮付きレモン。
口内をさっぱりさせてくれる。
ダルも豆だけでなく大根が散見された。

前回と同様、最後に小さなデザート。
シナモン風味の柿にラム酒が香った。
ポツポツ常連客がついてきて
開店休業の憂き目だけは免れるだろう。
若き店主の肩をポンとたたいて励まし、
「それじゃ、また来週ネ」
「ハイ、お待ちしてます」

前夜は猫が季節はずれの運動会を始めやがって
ほとんど眠ることができず、
まっすぐ帰宅しておよそ2時間、
めったにしない昼寝に勤しみました。

「Spice Books PRAyER」
 東京都文京区千駄木2-44-1
 電話:今のところナシ