2024年1月5日金曜日

第3443話 歳末の 救いの神は 日本そば

令和5年最後の日、外食納めに出掛けた。
ほとんどの店舗が休業する大つごもり。
救いの神は日本そば屋だ。
まったくもって年越しそばサマサマである。

なるべく人出の少ない町に行こう。
最後の最後に新店開拓もないものだから
かつてお世話になったのに
しばらくご無沙汰している店にしよう。

思いついたのは葛飾亀有。
言わずと知れた”こち亀タウン”だ。
北口ロータリーを突っ切り、北上してゆく。
9年ぶりの訪問になる、
「そば処 花かご」の地番は足立区・中川。

往時、とあるミッションで
隣りの金町にはたびたび、
この亀有にはときどき出没した。

ドライ大瓶のお通しはブリ大根。
そこそこの高さの円筒形が湯気を立てている。
ブリの小片も二つほど、これはうれしい。
チェーン居酒屋なんぞは
逆立ちしてもできない芸当だ。

記憶が確かなら此処はそばよりも天丼が好い。
コロモがとてもユニークで
サクサクの揚げ切りが軽やかなのだ。
迷わず天丼セット(1200円)を通す。
組合わせのミニざるの海苔を抜いてもらい、
ミニもりバージョンでお願いした。

四角い重箱に一緒盛りで登場。
たぐったそばはやはりフツー。
つゆもごくフツーだから
池之端の行きつけとは比べるべくもない。

目当ての天丼の内容は
海老・キス・ナス・ししとう・ピーマン・さつま芋。
記憶通り、コロモが個性的。
海老にはタップリ付いてるが全然気にならない。
それどころか海老本体より、
コロモの方がイケるくらいなのだ。
味噌汁はワカメ&千本しめじ。
香の物がタクアン&しば漬け。

お勘定は1850円也。
ブリ大根付き大瓶が650円は安い。
会計時、女将さんに
イチゴミルク・キャンディーを1粒もらった。
そいつを舐め舐め、
小春日和ならぬ、小夏日和の下を
綾瀬に向かって往きました。

「そば処 花かご」
 東京都足立区中川4-25-6
 03-3629-7529