2024年1月8日月曜日

第3444話 サックスが 奏でる無声の 安二郎 (その1)

三が日はただひたすら飲んだだけ。
いや、能登の大地震とそれに誘発された、
羽田の大事故に釘付けの日々だった。
亡くなられた方々のご冥福を心より祈ります。

かような悲劇で始まったエンター・ザ・ドラゴン。
どんな一年になるのか知れたものではない。
気を取り直したところに神保町シアターで
”フィルムでよみがえる 白と黒の小津安二郎”
その特集が始まった。

さっそく出向いたのは
岡田嘉子主演の無声映画「東京の女」。
珍しくも生サックスの伴奏付きである。
通常の上映とは異なり、
かなりの人気を博すものと想像された。

切符は当日売りのみ。
よって開場の4時間前に窓口にて購入。
そうしておいて腹ごしらえだ。

最近、神保町シアターはほぼ行きつけ。
近くに行列の絶えない店が2軒ある。
てんこ盛りの「ラーメン二郎」と
これまたデカ盛りの「キッチン南海」だ。
どちらもわが身には無用の長物だがネ。
普段から繁盛して儲けているせいか、
正月休みをたっぷり取って、ともにまだ休み。

シアター通いのおかげで見つけた、
「カレー食堂 たんどーる」に初めて入った。
メニューはかくの如し。

★  房総ポーク煮込みカレー ¥1200
🌸 プレーンカレー     ¥ 600
🌸 季節の野菜カレー    ¥ 750 
🌸 国産地鶏カレー     ¥ 800
🌸 房総ポークカレー    ¥ 880

房総ポーク煮込みカレーに謳い文句。

=当店自慢のカレー=
房総ポークのバラ肉を塊で
とろとろ煮込み、仕上げは
独自のマサラとお醤油で !!

ふ~ん、そうなんですネ。
値段からしてかなりのボリュームだろうが
挑んでみる価値はありそうだ。

決断して券売機の前に立ったら
そいつだけ売切れだとサ。
推測するにこれは売切れではなく、
休み明けでまだ仕込みが
間に合わないものと思われた。
自慢の一品から仕込んだらどうなのヨ。

=つづく=