2024年1月30日火曜日

第3460話 ワンコインで名画を3本

文京区の文京シビックセンター(区役所)で
映画上映会があると聞いた。
情報の発信源はオペとも・S田サン。
チケットの発売当日、
12月7日に出向き、2枚手に入れた。

「浮雲」(1955)、「網走番外地」('65)、
「嵐を呼ぶ男」('57)、以上3本をなんと
ワンコインの500円で観ることができるのだ。
それぞれ名にし負う名画ばかりである。

高峰秀子と森雅之を配して
成瀬巳喜男がメガホンをとった「浮雲」は
洋の東西を問わず、評論家やファンの間で
彼のベストと評価が高い。
かく書くJ.C.はそう思わないけどネ。

とにかく暗いんだ。
やたら人が死ぬんだ。
若き日の岡田茉莉子が
加東大介の後妻っていうのも何だかなァ。
とは言え、名画であることは認めたい。

1時間弱のランチ休憩があった。
S田サンを伴ったのは
シビックセンターの斜め向かい「鳥兆」。
その名の通り、夜は焼き鳥居酒屋になる。
当方、まぐろ山かけ定食。
相方、焼き鳥丼を注文した。

ボリュームがあるというか、
ごはんがやたらめったら多い。
小鉢の切り干し大根もたっぷり。
たくあんはちとショボく、
わかめ&豆腐の味噌汁はまずまず。
急いで食べて急いでセンターに戻った。

2本目は石井輝男監督の「網走番外地」。
シリーズ第一作である。
主演はご存じ高倉健だが
何でまた「網走番外地」なのかとも思う。

石井は若い頃、成田の助監督をしており、
その縁なのかなァ。
J.C.は同じ高倉健のシリーズなら
「昭和残侠伝」のほうがずっと好きである。

そして3本目の「嵐を呼ぶ男」。
この一作なくして石原裕次郎は
あれほどの大スターには成り得なかった。
監督、脚本、原作、すべて井上梅次(うめつぐ)。
女優・月丘夢路の夫君は
大ヒットした主題歌の作詞までこなしている。
彼の最高傑作が本作であることに
異論をはさむ者はいまい。

裕次郎映画のマイベストを大スクリーンで堪能し、
ちょいとばかり尻が痛くなったけれど
楽しい一日ではございました。

「鳥兆 春日店」
 東京都文京区小石川2-1-1
 03-3814-6531