文京区の文京シビックセンター(区役所)で
映画上映会があると聞いた。
情報の発信源はオペとも・S田サン。
チケットの発売当日、
12月7日に出向き、2枚手に入れた。
「浮雲」(1955)、「網走番外地」('65)、
「嵐を呼ぶ男」('57)、以上3本をなんと
ワンコインの500円で観ることができるのだ。
それぞれ名にし負う名画ばかりである。
高峰秀子と森雅之を配して
成瀬巳喜男がメガホンをとった「浮雲」は
洋の東西を問わず、評論家やファンの間で
彼のベストと評価が高い。
かく書くJ.C.はそう思わないけどネ。
とにかく暗いんだ。
やたら人が死ぬんだ。
若き日の岡田茉莉子が
加東大介の後妻っていうのも何だかなァ。
とは言え、名画であることは認めたい。
1時間弱のランチ休憩があった。
S田サンを伴ったのは
シビックセンターの斜め向かい「鳥兆」。
その名の通り、夜は焼き鳥居酒屋になる。
当方、まぐろ山かけ定食。
相方、焼き鳥丼を注文した。
ボリュームがあるというか、
ごはんがやたらめったら多い。
小鉢の切り干し大根もたっぷり。
たくあんはちとショボく、
わかめ&豆腐の味噌汁はまずまず。
急いで食べて急いでセンターに戻った。
2本目は石井輝男監督の「網走番外地」。
シリーズ第一作である。
主演はご存じ高倉健だが
何でまた「網走番外地」なのかとも思う。
石井は若い頃、成田の助監督をしており、
その縁なのかなァ。
J.C.は同じ高倉健のシリーズなら
「昭和残侠伝」のほうがずっと好きである。
そして3本目の「嵐を呼ぶ男」。
この一作なくして石原裕次郎は
あれほどの大スターには成り得なかった。
監督、脚本、原作、すべて井上梅次(うめつぐ)。
女優・月丘夢路の夫君は
大ヒットした主題歌の作詞までこなしている。
彼の最高傑作が本作であることに
異論をはさむ者はいまい。
裕次郎映画のマイベストを大スクリーンで堪能し、
ちょいとばかり尻が痛くなったけれど
楽しい一日ではございました。
「鳥兆 春日店」
東京都文京区小石川2-1-1
03-3814-6531