2024年1月23日火曜日

第3455話 江戸川駅をご存じですか? (その2)

初めて降りた都内で一番淋しい江戸川駅。
まさかこんなとこで知り合いに遭遇するとはネ。
遠くでバッタリ出逢うと親近感が湧きますネ。

蔵前橋通りを横断し、JR総武線をくぐり、
千葉街道を真っ直ぐ南西に向かう。
一里塚交差点を越えたところに「芙蓉」はあった。
駅から5分ほどの距離である。

うなぎの寝床みたいな店内は手前に4人掛け3卓。
その先の厨房前カウンターに5席。
カウンターの奥に落ち着いた。
ビールはクラシックラガーの中瓶のみ。
最近、味変したキリンラガーはOKながら
クララガはいまだに苦手だ。
それでも頼んでやっぱり苦く後悔のホゾを噛む。

”本日の得々メニュー” は豚肉とキャベツの味噌炒め。
いわゆる回鍋肉はセットが通常の70円引きの830円。
セットは料理にラーメン・半ライス・おしんこ付き。
思案の挙句、豚肉とピーマンの細切り炒め。
いわゆる青椒肉糸をセットでお願いした。
ラーメンの麺を半分にして貰ってネ。

いや、それでも食べ出があったが
メインもラーメンも水準は高く、
おしんこの大根&きゅうり浅漬けが実に好もしい。
支払いは1500円とお値打ちだった。

さっき来た千葉街道を一里塚へ戻る。
ここからJR小岩駅に通ずるのがサンロード商店街。
小岩で軽く飲み直すつもりでトコトコ歩いた。

小岩に着いたが14時過ぎでは
適当な店がまだ開いていない。
総武線で隣りの新小岩に移動し、
なじみの立ち飲み「しげきん」に立ち寄ると
以前は13時だったのに15時開店に変更したという。

まだ14時40分、20分も待ちたくない。
はす向かいの「みなと屋食堂」に飛び込んだ。
待望のドライ中瓶にキビナゴの南蛮漬けのお通し。
これでつまみはイナッフだけど何か取らねばー。
インドマグロの赤身3カンがあって
これならすんなり食べられる。

滞空15分で勘定は1600円。
お通しが400円だからネ。
総武線と山手線を乗り継ぎ、
本日の振り出し、日暮里駅に戻った。
御殿坂を上り、夕焼けだんだんを下り、
谷中銀座を抜けて、よみせ通りの「G」へ。

江戸川駅で遭遇した彼女。
「名前は知らないけど、ビールをたくさん飲む人」
そう言ったら一発でママに通じたそうだ。
ママが気をきかせてくれ、
彼女の隣りを空けておいてくれた。

この夜はここからが長いのなんの。
互いに何曲歌ったか数えきれない。
調子こいて千春の「長い夜」まで歌っちまったヨ。
黒ラベルの中瓶を7本も空けちまったし。
ハァ~、やれやれ。

「芙蓉(ふよう)」
 東京都江戸川区東小岩3-20-5 
 03-3658-8719

「みなと屋食堂」
 東京都葛飾区新小岩1-43-1
 03-3653-7864