定期健診で日医大付属病院へ。
先日、病院に伴った近所の友人・Y本サンが
もう一度連れてってと言うから承諾した。
検診後はまた昼めし。
10分ほど歩き、白山上に来た。
以前利用し、当欄でも紹介した「松下」で
ぜいたく丼のつもりが準備中の札。
時刻はちょうど14時半で
たった今、閉めたに相違ない。
それではと数軒先の「戸隠そば 満寿美屋」へ。
9年前に1度だけ利用し、
そのときの印象はフツーだった。
ドライの中瓶をもらい、何かつまみを。
おっ? 野沢菜があるじゃないかー。
J.C.にとってふるさとの味はコレである。
子どもの頃、季節になるとわが家の裏庭に
近所のオバさん連中が集まり、
野沢菜の樽漬けが始まる。
「今日は岡澤さんちだから明後日は宮澤さんネ」
「北澤さんとこは来週の初めでどうかしら?」
口々にそんな会話が交わされるのだった。
「満寿美屋」の野沢菜を一つまみすると
懐かしさが舌の上に拡がった。
そうだ、そうだヨ、この味、この味。
久しぶりに本物の野沢菜に出逢えた。
竹内まりやも歌い出す。
♪ 食べ覚えのある 野沢菜漬け
黄昏の店で 舌が震えた
軽い歯ざわり まぎれもなく
昔愛してた あの味なのね ♪
(作詞:竹内まりや)
「駅」は1987年のリリース。
しかし、この前年、
中森明菜のアルバムに収録されたのが初出。
そう、まりやが明菜のために
書き下ろした楽曲なのだ。
どこまでホントか知らんけど、
明菜の歌唱がまりやの夫の山下達郎を
とてつもなく怒らせた。
歌い方が悲しすぎるというのがその理由。
だけどサ、明菜が勝手に
レコーディングしたのかな?
少なくともまりやは知っていたハズ。
自分の女房が作った曲だからって
亭主が出て来て吠えまくるなんざ愚の骨頂。
オメエは年に1度、クリスマスんときに
しゃしゃり出てくりゃ、それでじゅうぶん。
あの頃は明菜にとって
人生で一番ツラく哀しい時期だった。
代表曲「難破船」にもそれは如実に現れている。
自ら命を絶とうとした女の気持ちを
少しは判ってやって欲しいもんだヨ。
=つづく=