2025年6月4日水曜日

第3811話 根津の裏町 馬刺しで角打ち

3年ほど以前だったかな?
メトロ千代田線・根津駅の近くに
馬肉販売店が現れた。
先日、通りすがると角打ちを始めた模様。

角打ちは本来、酒屋が店内や店頭に
立ち飲みコーナーを設けるものだから
そう呼んでよいのか判らないけど
店側が名乗るんだからよしとしよう。

後日、ふらり訪れた。
席は2階にもあるようだが
1階のレジ前の小卓にシット・ダウン。
テーブルは2つあり、
店内で馬刺しを物色していた、
中年カップルもほぼ同時に着卓した。

係の女性に説明を受ける。
今日は会津産のロースとももの入荷あり。
どちらも冷凍ではなく生肉だ。
ほかに熊本産やモンゴル産なども揃う。
せっかくだからロースをお願い。

ビールはケースから自分で択べ!
ってんでスタンド・アップ。
手に取ったのは 
LUCKY DOG の 350ml缶。
作り手は何と黄桜株式会社。
あのカッパの CM のネ。

とにかくスッキリ・ラガーは無い。
しょうがないねェ。
重いのは口に合わないヨ。
ドライソーセージと呼ばれる、
小さい馬肉サラミが3本付いてきた。
これはいいかもネ。

調った馬刺しはロースに加えて
コウネ(たてがみ)も盛り込まれ、
鮮やかな紅白ツートンカラー。
ニンニクスライス&おろし生姜に
新玉ねぎと大葉、完璧な脇役陣である。

九州産の馬刺し専用甘口醤油でいただく。
熊本産と称しても実際は
アルゼンチンだったりすることが多い中、
福島・会津はより信頼がおける。
うん、さすがに、まいう~!

角打ちにつき、日本酒を1杯いっとこう。
聞いたこともない銘柄が並ぶ中、
手っ取り早くワンカップを取り出した。
福島の榮川(えいせん)だ。

飲み物リストに
特醸酒(榮川酒造)¥600
柔らかな口当たりと豊かな旨味
スッキリとしたキレのある味わい
こうあったんでネ。

カップの裏を見てみたら
内容量:180ml
原材料名:米国産、米麹、醸造アルコール
アルコール分:15度
とある。

んん? 何だ福島なのに米国産ってか?
よく見たら、米(国産)だった。
( )が見えなかった。
視力の衰えを痛感せずにいられない。

まずまず快適な時間を過ごし、
会計は3498円也。
わが人生の角打ちにおける、
史上最高値を更新したのであります。

「さくら商店 根津店」
 東京都文京区根津2-19-7
 03-5842-1789