来ることの多い北千住を
この日も訪れた。
所用を済ませ、昼飲みのお時間。
ホームグラウンドの「幸楽」に
向かいながら思いとどまる。
たまにはヨソに行こう。
存在を知っていたが未訪だった、
「千住 845」の敷居を跨いだ。
コの字カウンターの両サイドに
テーブル席が配置され、
かなりの大箱である。
コの字に着き、ドライ大瓶をー。
つまみを慎重に吟味する。
朝食が遅かったため、
飲みものは普通にノドを通るが
食べものはストマックの許容量に
限界が生じている。
白羽の矢を立てたのは
馬肉赤身カルパッチョ。
するとコレが予想を上回る逸品。
薄切り馬刺しの上に
クレソン・ラディッキオ・
もってのほか(食用菊)が敷かれ、
上にたっぷりのパルミジャーノ。
イタリアン顔負けの出来映えで
食味も申し分なし。
冷えた菊正の樽酒に切り替えた。
数日後に再訪し、大瓶とともに
おすすめボードの一番目にあった、
秋刀魚刺しの発注に及ぶ。
すると今回もまた予想を上回り、
前回同様、舌鼓をポンポン。
生モノをもう一品いっとこう。
赤貝は切れていたが
ヒモなら用意できると云うので
ソレをお願いする。
こちらは秋刀魚ほどではなく、
まずまずの品質だった。
菊正の樽にスイッチし、
穴子の天ぷらを追注。
水準をクリアして
天つゆの塩梅も好い。
北千住の街に来れば
ほとんど「幸楽」一辺倒。
そこに強力なライバルが出現し、
今後はあっちに行ったり、
こっちに来たりが可能だ。
いずれにしろ馴染みの店が
1軒増えたことは誠に歓ばしい。
「酒と魚 千住 845(ハシゴ)」
東京都足立区千住2-39
050-5594-0528