2025年10月20日月曜日

第3909話 そば屋の跡の サカナ食堂 (その2)

根津の「ヲサカナ食堂」。
本日の刺身の内容を問うと
まぐろ・かつお・いなだ・
真鯛・サーモンとのこと。
日替わり丼は
まぐろ&かつおの盛合わせ。

立派な内容だが
「ヲサカナ食堂」のサカナ攻めに
耐えられそうもない。
カジキ照り焼き定食を所望した。
焼きものは刺身の小鉢付き。

たっぷり20分掛かって配膳。
ブッタマゲやした。
厚さ4センチはあると思われる、
バカデカいカジキが皿に横たわり、
これ見よがしの姿態は
「サァ、食え!」と言わんばかり。

ふっくらと焼かれ、垂涎を誘う。
添えられた大根おろしと
口元に運べば美味なれど
こんなに食えるかな?
他店の3倍はありそうだ。

小鉢2種は、小冷や奴、
セロリ醤油炒め。
味噌椀はわかめ。
ごはんは茶碗に普通盛り。
隣客の大盛りは同じ茶碗に
飯のそびえるさま、山の如し。
武田信玄も真っ青だ。

刺身がまた小鉢どころじゃない。
まぐろ1・いなだ2・サーモン1。
切り身大きめにして
食べ出じゅうぶん。
すかさず浦霞の冷酒と
もう1枚小皿をもらい、
生醤油と同割りにして
自家製づけの製造に励んだ。

米人と日本人の中高年夫婦が
来店して日本のオバちゃんが
メニューの説明に四苦八苦。
店に英語メニューの用意は無い。

かつおをツナと訳したが
ツナはまぐろ、
かつおはボニートだヨ。
口を挟んでやりたかったが
席がちょいと離れており、
余計なお節介はやめといた。

日本人3人組が隣りに着き、
うち1人が特上刺身を注文。
いい機会だから盗み見ると
その内容がスゴいのなんのっ!

普通の刺身定食に加え、
アワビに帆立にイクラまで
盛り込まれていた。
まさに「ヲサカナ食堂」の
面目躍如である。

中瓶1本、清酒1合ともども
会計は3700円也。
肝心かなめのかじきは
1/3ほど残しちまいやした。
食い切れませんでした。

「ヲサカナ食堂」
 東京都文京区根津2-36-12
 03-5834-7541