2025年10月31日金曜日

第3918話 氷雨に濡れて 熱いタンメン

氷雨が降っておりました。
聴こえてきたのは
天皇陛下の愛唱歌、
「氷雨」ではなく、
三田明のヒット曲でした。

♪ 小雨にけむる宵でした
  銀座は西の裏通り
  肩をぬらして行く僕に
  傘をだまってさしかけた
  長いまつ毛の可愛い子
  レモンの匂いのするような
  夕子に逢ったその日から
  恋する僕になりました ♪
   (作詞:吉田正)

「夕子の涙」は1967年のリリース。
珍しくも作曲家・吉田正が
作詞まで手掛けている。
2番ではこの夕子が突然、
銀座から姿を消す悲劇が待つ。

それはそれとして雨の日は
メトロで濡れずに済む店へ行く。
北千住のつもりだったが
一つ手前の町屋で降りた。
かつて何回か利用した店を
ふと思い出したのだ。

「丸福」を訪れたのは2008年。
3月から6月の短い間に
4回も来ている。
それ以後、ご無沙汰でプッツン。

「丸福」なる屋号は
日本そば・ラーメン・食堂と
都内にいろいろ点在するが
相互関係は無さそうだ。

17年ぶりの懐かしい店内に
手洗い用の蛇口が健在。
ホッコリ気分でドライ大瓶をー。
大瓶がある店は好もしい。

定食中心につまみ類も豊富。
おや、すいとんが見当たらない。
まっ、いいか。
いろいろ目移りするなか
身体が冷えたので
熱いタンメンを麺半分でお願い。
野菜の補給も兼ねている。

具材は、豚バラ・キャベツ・
もやし・ニラ・にんじんに
しめじとオーソドックス。
フツーに美味しくいただいて
支払いは1530円也。

会計時に店主に訊ねた。
「すいとんは止めたんですか?」
「いえ、寒くなったら始めます」
都内ですいとんを供する店は
きわめて珍しい。

実は J.C.、当店のすいとんが
とても好きなんざんす。
17年も食べておりませんがー。

「丸福」
 東京都荒川区荒川6-42-7
 03-3895-4026