2026年9月23日水曜日

第4184話 ランチ難民 苦肉の策の「すしざんまい」

この日は晩酌の酒と肴の調達で
御徒町に出掛けた。
それがその前のランチに難渋。
界隈で昼飲みの苦労はないが
昼めしとなると
難民に身を落とすことたびたび。
まあ飲めればいいんだが
たまにはある程度食べとかないと。

スッと択べば済むことなれど
気分屋の J.C.は難癖つけちゃ、
店の選り好みに徹してしまう。
結局は薬局、
「すしざんまい」のお世話にー。
かれこれ10年ぶりかな?

つけ台に着き、ドライ中瓶を発注。
お通しは小海老の煮たの。
川海老みたいだが海の海老らしい。
つまみ抜きでハナからにぎりを。

真っ先に小肌。
ふむ、まずまずですな。
時としてデカくなり過ぎた、
いわゆる巨肌に
見舞われることはあるが
さすがにそれは無かった。

続いてあぶりいわし。
基本的に青背のサカナは
酢締め or あぶりしか口にしない。
お次はこれも青背、
今が旬の新さんまだ。
小肌以上の味わい深さを感じた。

中瓶お替わりとあぶりきんき。
丸の内TOKIAの「オカモ」で
初めて食べたあぶりきんきだが
痛く気に入ってしまった。
当店もなかなかであった。

先刻の新さんまを
あぶりでアンコール。
生もあぶりも甲乙つけ難し。
たったの5カンだが
にぎりはそろそろいいかな?

順序が後先になるけれど
つまみを1品行きたくなった。
何となればタコの吸盤ポン酢を
品書きに発見したのでネ。
タコの吸盤とイカのエンペラは
J.C.の大好物であります。
ふむ、ふむ、満足して食べ進む。

ん? こりゃ吸盤じゃないゾ。
おそらく吸盤の絶対量が
足りないのだろう。
足先の細い肉がけっこうな量、
刻まれて混入している。
これでは羊頭狗肉、
看板に偽りありだ。

ムッと来たため、足の身を
はねて小鉢の端に並べて残す。
毎年、初競りで高価な本鮪を
競り落とす「すしざんまい」。
そんな余裕があるのならもっと
真っ当な吸盤を出して欲しい。

敢えて文句は言わなかった。
沈黙のレジスタンスで通した。
この意図が職人に伝わるものと
信ずるほかに術は無し。

「すしざんまい 上野店」
 東京都台東区上野2-7-12
 03-5807-6543