2015年3月31日火曜日

第1066話 五反田でレバカツを (その2)

のみとも・M鷹サンと五反田の「ばん」にいるが
その前にわが散歩の途中のオアシス、
ガス・ステーションならぬ、ビア・ステーションのハナシ。

中華の「日高屋」は生ビールだけの提供で
一番搾りの中ジョッキが310円也。
ここはフード・メニューを注文せずとも
イヤな顔をされない貴重な休息所である。

牛めし(ここでは牛丼とは呼ばない)の「松屋」も便利。
食券制であるからにして余計なモノを取る必要とてなく
ビール券だけ購入すればことが足りる。
スーパードライの中瓶が430円はそこそこ良心的。

牛丼チェーンの元祖ながら、
最近、とみに「松屋」や「すき家」に押され気味の「吉野家」。
アサヒかサントリーの中瓶(店舗により銘柄が変わる)を
比較的安価で出すけれど、
ビールのみの注文は無理じゃなくとも非常に頼みにくい。
よって、牛皿あたりを取らねばならず、
ビア・ステーションの責務を果たしてはくれない。

困るのは「やよい軒」だ。
おそらくここの中ジョッキが日本最小サイズだろう。
しかも370円と、小さいくせに「日高屋」よりずっと高い。
法外な値付けは糾弾されてしかるべき。
ここも銘柄は一番搾りだが、それこそ一気に飲み干せる容量で
あまりの少なさにカチンときたJ.C.、
近くのコンビニで缶ビールを買って持込み、
ジョッキに注いで量ってみたら
ロング缶(500ml)でちょうど2杯とれたからたったの250ccじゃんかヨ。
これではジョッキとはいえず、グラスと呼ぶのが正しかろう。
意図的に値段を吊り上げて
客にビールを頼ませないよう、教育的指導を施しているのかな?

ハナシが脇道にそれすぎた。
五反田の「ばん」に戻る。
ビールの友は真っ先にマカロニサラダだ。
マカサラは今や焼きとん人気店の定番ともいえなくもない。
赤羽の「米山」、本郷の「じんちゃん」、
みな、黒胡椒のピリッと効いたヤツをウリにしている。
「ばん」のそれは珍しくも胡椒控えめであった。

焼きとんはアトランダムに
カシラ・ハラミ・タン元・ナンヤワ(ハツ元)・レバを1本づつお願いした。
レバのみタレで、あとはすべて塩だ。

モグモグ・・・、う~ん、さらにモグモグ・・・。
別段、どうということもない。
やっぱり焼きとんは下町を中心とした城東に限るなァ。
テーブルでため息がひとつもれた。

=つづく=