2008年3月に開通した新交通システム、
日暮里・舎人ライナーに乗って舎人公園に来た。
東京の北のはずれの足立区とはいえ、
23区内とは思えないほど広大な野っ原に
葉を落としたメタセコイアの並木道が印象的だ。
ここで西郷輝彦が歌い出す。
♪ ネムの並木の この道は
チャペルに続く 白い道
野原を越えて 鐘の音は
雲の彼方に 消えてゆく
あしたも二人で 歩こうね
チャペルに続く 白い道 ♪
(作詞:水島哲)
「チャペルに続く白い道」は1964年4月のリリース。
デビュー曲「君だけを」に続く2枚目のシングルだ。
並木道を抜けた原っぱで
バンがわたあめを売っている。
すると今度は荒木一郎の歌声が―。
♪ 淋しさに一人飲む コーヒーは
ひきたての ほろ苦い味がする
ゆきずりの夜に買う 綿あめは
君と愛した 味がする
BYE BYE まだ 夢のようさ
BYE BYE 君 ドアの外の
気に入りの 紫蘭の花
自作自演の「君に捧げるほろ苦いブルース」は
1975年12月のリリース。
アリスの「帰らざる日々」が
この曲のパクリじゃないか?
疑ぐりたくなるほど、よく似ている。
目の前に大池が拡がる。
不忍池のボート池より広い。
釣り禁止の立て札の前に
数人のオジさんが釣り糸を垂れていた。
その先には
「釣った魚は持ち帰らないでください」の立て札。
釣っていいのか悪いのか、どっちなんだ?
釣果は小さなクチボソがけっこうな数。
水鳥たちもおなじみのカルガモに
マガモとオオオバン。
さらには珍しいヒドリガモが数羽。
上野の不忍池でたくさん見られる、
キンクロハジロはいなかった。
上野にはうじゃうじゃいる鯉がまったくいない。
代わりにうじゃうじゃいるのは人・ヒト・ひと。
ピクニックどころか、キャンプのテントがスゴい。
ざっと数えて三十張りは下らない。
土曜日だったせいもあろう。
都民だけでなく、埼玉県民も老若男女を問わず、
憩いの場所となっている舎人公園は良い公園。
このことに疑いの余地はありません。