浅草に出たついでに
隅田の大川を吾妻橋で渡り、
黄金のオブジェを尻目に本所吾妻橋へ。
スカイツリーのふもとの「味吟」で
いなり&のり巻きを買おうと思い、
浅草通りを東に歩いていた。
都営浅草線・本所吾妻橋駅。
その入口付近で足が止まった。
いつの間にか「明治屋酒店」が
角打ちを始めてるじゃないか。
これはちっとも気づかなかった。
さっそく、おジャマしまッス。
一瞬、南州太郎の声が聞こえたような・・・。
と言っても判る人はほとんどおらんやろネ。
興味のある方はググッてつかあさい。
この時世だから店内のスペースは6名限定。
店先でも3名は立ち飲め、
横に回って自販機脇に2名席。
先客は誰も居なかった。
ドライの生大(500ml)がサービス価格の550円。
もちろんいただきますとも。
川のあっちの「神谷バー」に倣って
電氣ブランもいただきましょう。
「30度? 40度にします?」―オバちゃんが問う。
「う~ん、40度で」―そう訊かれちゃ、こう応える。
「チェイサー要ります?」―親切なお伺いを
「ビールがチェイサー代わり」―オサレに受け止める。
電氣は30度が150円、40度は200円。
本家「神谷バー」よりずっと安く、さすが角打ち。
つまみにはシューマイを2個(220円)お願い。
壁の貼り紙。
“当店は角打ちのため、
トイレの貸出しはしておりません
スーと飲んでスーと帰るスタイル
ハハハ、なるほど、でも
近い”輩は困るだろうネ。
大日本はアサヒ&サッポロの前身である。
このポスターで初めて知ったが
大阪の吹田村で発足した当時、
アサヒは朝日じゃなくて旭だったんだ。
これには小林旭もびっくりぽん。
「くら寿司」ならばビッくらポン!
後客が2人現れ、奥の方へズレた。
すると今度は頭上にウニクムのポスター。
ウニクムは東欧・ハンガリーのリキュール。
ハンガリーかァ・・・懐かしいなァ。
ブダペストを流れるドナウ川のさざ波が
まぶたに浮かび上がった。
=つづく=