1泊のみのブラティスラバでは
オペラを観る余裕がなく、
翌日には列車で1時間少々の隣国、
オーストリアの首都・ウイーンへ。
国立劇場で初めてグルベローヴァを観た。
演目はベッリーニ「清教徒(イ・プリターニ)」。
いや、シビれましたネ。
その後はチェコのプラハで
プッチーニ「ラ・ボエーム」。
ドイツのベルリンでは
再びベッリーニ「海賊(イル・ピラータ)」。
「海賊」はコンサート形式だったが
カラスの再来と異名をとった、
ルチア・アリベルティのベルカントを堪能。
彼女はベッリーニと同郷、シチリアの出身なのだ。
翌晩もドイッチェ・オーパーで
ヴェルディ「アイーダ」を―。
あんなに気ままで楽しい一人旅は
もう出来ないかもしれないな、たぶん。
J.C.は長いこと棲んだ米国より欧州派だから
ローマとパリにはまた出掛けるだろうがネ。
さて、現実に引き戻されて「明治屋」。
近いうちにウラを返し、
その際はビール&ウニクムといこう。
そう決めて、いなり寿司を買いに行くと
「味吟」は15時に閉店。
ケータイを見たら時刻は15時15分、残念。
3日後、吾妻橋に舞い戻った。
店内に客が5人居たため、外で飲む。
ドライの大瓶とウニクムをお願いすると
店主のオジさん、ん?何だいそれは? てな感じ。
「あのほら、あそこのポスターの・・・」
「あ~、ハイ、ハイ、ちょっと待って下さい」
外でビールを飲んでたらオジさん登場。
手にするのはウニクムの可愛いミニチュア瓶。
いや、瓶じゃなくてプラスティック容器。
赤地に金色の十文字は赤十字みたいだ。
氷をお願いしてロックをクイッ。
思い出すなァ、懐かしいねェ。
甘みの勝った薬草酒はシチリアのリキュール、
アマロアヴェルナによく似ている。
最後にドライ黒のレギュラー缶をいただき、
スーと飲んでスーと帰るスタイルを実践。
その足で「味吟」に回ると今度は定休日でやんの。
いなりがなかなか買えません。
「明治屋酒店」
東京都墨田区本所吾妻橋3-7-12
03-3622-1592