2022年3月3日木曜日

第2963話 ロシアを食ってやった。 (その1)

希代の愚かなならず者、

あいや、天下の極悪人、

プーチンがプッツンして仕掛けた侵略戦争。

予想されたとはいえ、奈落の底に突き落とされた、

ウクライナ人民を思うと心が痛む。

 

ヤツに比べりゃ、ポチもひょっとこも

単なる小悪党に思えてしまう。

それにしてもファーストネームで呼び合い、

27回も逢瀬を重ね、返還は一歩も前進せず、

むしろ悪化の一途、アイツの外交戦略は

いったい何だったんだ! 愚か者がっ!

 

なんの援護にもならないけど、ノミの一刺し。

ロシアを食ってやろうと心を決めた。

乗り込んだのは神田神保町。

その名も「ろしあ亭」である。

 

本郷菊坂のあのお店、

今は無き「海燕」が存続していたら出向く場面だが

今は亡きK塚シェフは確かキエフで修業したハズ。

だとしたらロシアを食うつもりが危うく

ウクライナを食う破目に陥っていた。

 

神保町きっての商店街、

すずらん通りにやって来た。

16年前にGFとディナーをともにして以来だ。

ドアを引くと、ロシア人(?)のオネエさんに

満席なのでオモテでの待機を促される。

待つこと数分。

一番奥の二人掛けに案内された。

 

ランチメニューは

A 壺入りマッシュルームクリーム

B 白いビーフストロガノフ

S ロールキャベツ

F グリヤーシ(豚肉クリーム煮)

すべてにサラダ・パン・ボルシチ・デザートが付く。

 

家を出る前から決めていたストロガノフを―。

そうしておいてビール。

生は500円、ロシアの瓶は990円。

値付けからして生は国産だろう。

 

今日はロシアをやっつけるために此処に来た。

ロシアを食ってやるなら飲み込んでもやろう。

アルコール9度のバルティカNo9は

相手にとって不足ナシ。

よお~し、飲ったろうやないかい。

 

オネエさんが持ってきたのは

瓶じゃなくて缶ビールのロング缶。

家で飲んでる日本のそれよりやや小さい。

容量をチェックしたら450mlだった。

 

グラスには

サントリー・プレモル 香るエールの文字。

バルティカで正解だ、トクトクトク。

グイ~ッと飲って、さあ、食ったるゾ。

 

=つづく=