その日の午前中は図書館で調べもの。
家を出る前にかぼすを搾って
アイスかぼすティーを飲んできただけだから
正午前には空っぽのストマックが不満を訴えはじめた。
当夜は食事会の予定が組まれていたため、
ガッツリした献立は避けたい。
となれば、第一感は麺類だ。
さいわいどんなに腹ペコでも
胃袋を軽くあやす術(すべ)には長けている。
長けているとエラそうにほざいているが
実際はビールの助けを借りている。
中瓶、いや、大瓶ならもっとよく、
1本のビールさえあれば、
空腹の絶頂にあっても1切れのサンドイッチ、
あるいは1枚のもりそばでまったく問題がない。
以前、九州在住の読者、Y池サンから
オカザワさんはそんなにしょっちゅうビールを飲んでて
よくアル中にならないですネ?
というメールをいただいたけれど、
ビールではアル中にはなりようがない。
歴史上、アル中を作るアルコールは
ロシア人ならウォッカ、フランス人ならアブサンと相場が決まっている。
ビールでは浴びるほど飲んでも
絶対にアル中にはならない、というよりなれない。
まっ、それはそれとして、その日の昼めしである。
とりあえず、図書館のある九段下からテクテク歩き始めた。
進んだ方向を明らかにすると、北北西。
A・ヒッチコックのサスペンス映画、
「北北西に進路をとれ」に倣ったことになる。
目指したのは飯田橋方面。
なぜなら飯田橋には真っ当なそば屋が少ないかわり、
うどんの佳店がかなりあるからだ。
不思議にも隣り町の神楽坂にはたくさんそば屋があるのに
飯田橋にはそば屋よりもうどん屋が目立つ。
逆にそば屋には事欠かない神楽坂で
うどん屋を見ることはほとんどない。
J.C.の知る限り、うどん専門店は皆無じゃなかろうか―。
うどんも供するそば屋は多々あるけれど・・・。
なぜだろう? なぜかしら?
じっくりと考えてみた。
すると、行き着いた答えは実に単純明快であった。
=つづく=
家を出る前にかぼすを搾って
アイスかぼすティーを飲んできただけだから
正午前には空っぽのストマックが不満を訴えはじめた。
当夜は食事会の予定が組まれていたため、
ガッツリした献立は避けたい。
となれば、第一感は麺類だ。
さいわいどんなに腹ペコでも
胃袋を軽くあやす術(すべ)には長けている。
長けているとエラそうにほざいているが
実際はビールの助けを借りている。
中瓶、いや、大瓶ならもっとよく、
1本のビールさえあれば、
空腹の絶頂にあっても1切れのサンドイッチ、
あるいは1枚のもりそばでまったく問題がない。
以前、九州在住の読者、Y池サンから
オカザワさんはそんなにしょっちゅうビールを飲んでて
よくアル中にならないですネ?
というメールをいただいたけれど、
ビールではアル中にはなりようがない。
歴史上、アル中を作るアルコールは
ロシア人ならウォッカ、フランス人ならアブサンと相場が決まっている。
ビールでは浴びるほど飲んでも
絶対にアル中にはならない、というよりなれない。
まっ、それはそれとして、その日の昼めしである。
とりあえず、図書館のある九段下からテクテク歩き始めた。
進んだ方向を明らかにすると、北北西。
A・ヒッチコックのサスペンス映画、
「北北西に進路をとれ」に倣ったことになる。
目指したのは飯田橋方面。
なぜなら飯田橋には真っ当なそば屋が少ないかわり、
うどんの佳店がかなりあるからだ。
不思議にも隣り町の神楽坂にはたくさんそば屋があるのに
飯田橋にはそば屋よりもうどん屋が目立つ。
逆にそば屋には事欠かない神楽坂で
うどん屋を見ることはほとんどない。
J.C.の知る限り、うどん専門店は皆無じゃなかろうか―。
うどんも供するそば屋は多々あるけれど・・・。
なぜだろう? なぜかしら?
じっくりと考えてみた。
すると、行き着いた答えは実に単純明快であった。
=つづく=