2014年8月27日水曜日

第912話 飲んでうれしいメガジョッキ (その1)

日本各地で豪雨が猛威をふるっている。
被災地とは比べようのない、
それこそ申し訳程度ながら
東京の空模様もぐずついて猛暑はどこへ行ったのやら・・・
今、夏が終わろうとしている。

夏となれば、何たって生ビール。
読者におかれましては
「何だ! またビールかヨ!」―
なんて言わないでネ。

例年同様、この夏もよく飲んだ。
でも、ビヤガーデンにはただの一度も行っていない。
その理由は
第一に、クソ蒸し暑いところが多い。
第二に、料理が不味いくせにやたら何とかセットを押し付けられる。
第三に、虫刺されのおそれがある。

よって、ガーデンよりもホールを好むのだ。
Hello,Hall!Good-by,Garden!
なのである。

わが愛しののビヤホールは
銀座7丁目の「ライオン」と浅草1丁目の「神谷バー」。
前者は1階、後者は2階が気に入りだ。

人生最後の晩餐は
浅草は馬道通りの「弁天山美家古寿司総本店」で
平目・小肌・穴子のにぎりと決めているが
最後の晩酌となれば、上記2軒をハシゴする。
そのとき隣りに(向かいでもかまわぬが)、
愛する伴侶(籍はいとわぬが)が寄り添ってくれれば、
それ以上のシアワセはありまっしぇん!

さて、今夏のビヤホールだ。
銀座に出る機会がほとんどなく、
訪れたのはマイ・ホームタウンの浅草。

軽い気持ちで Just have a drink or two の場合は
吾妻橋を東に渡って「23 BANCHI CAFE」。
ここには氷点下のエクストラ・コールドがあるからネ。
炎天下を歩き回って
汗をビッショリかいたあとのコイツは何者にも代えがたい。
もう、つまみなんか何も要らない。
2杯のグラスが最高のエクスタシーを与えてくれる。

腰を落ち着けてジックリ飲るときは
吾妻橋の西詰、「神谷バー」の2階に上がる。
庶民的なつまみの揃う1階も悪くないけれど、
食券制度がわずらわしいし、
とにかく常に客があふれていて
その熱気と騒音に耐えられなくなってしまうのだ。

=つづく=

「23 BANCHI CAFE」
 東京都墨田区吾妻橋1-23-36アネックスビル1F
 03-5608-3831