令和3年の初手などと気負ってはみたものの、
飲むのはビールに決まっている。
当店の揃えは変則で、生中がプレモル、
大瓶はキリンラガー、中瓶でやっとスーパードライだ。
小皿は好物の腸詰を通した。
何度も利用してるわりに、おつまみセットの注文は初めて。
ドライとともにサービスのお通し、
ザーサイが運ばれるのはいつものことである。
けっこうな客入りのため、料理の出は遅い。
壁貼りの色紙をのぞきに壁際に立った。
舟木一夫、三遊亭好楽、片岡鶴太郎の面々が読み取れる。
好楽師匠は近隣の住人だからネ。
「ハーイ、たいへんお待たせしましたァ!」―
オネバさんの声に振り向くと、小皿が着卓するところ。
うわっ、ずいぶんなボリュームだ。
二人でシェアしても余るくらい。
腸詰は火を通されてスライスされている。
細切りきゅうり&白髪ねぎの酢油和えもたっぷり添えてある。
練り辛子と自家製ラー油を駆使し、中瓶を追加して完食。
あとはもう何も食べられへん。
会計は1440円とビールを2本飲んだのに安上がりだった。
駅前ロータリーの横手に廻り「マルマンストア」へ。
以前は御徒町の「吉池」で買い物し、
その前かあと、直営の簡易酒場「味の笛」に
立ち寄るのが常だったけれど、
最近は「又一順」&「マルマン」のほうが多いくらい。
電車に乗らず、歩いて行ける強みがここにある。
「吉池」ほど魚種は多くないものの、
白身魚の取り揃えはより多彩。
加えてチキンの部位が豊富で鶏肉専門店並みだ。
この日、購入したのは、千葉産・本かわはぎ(肝付き)、
三重産・真ごち、富山産・めじまぐろ。
鶏肉は、ふりそで(肩肉)、せせり(首肉)。
その夜、かわはぎはすべて食了。
真ごちを半分、昆布〆にして残し、
めじは3分の2をそのままラップして
それぞれ翌日以降に回すため、冷蔵庫へ直送。
ふりそでは白菜とともに中華風塩味スープ。
せせりはタンドゥーリ・スパイスをもみ込み、
トマト・オニオン・ピーマンとグリルした。
このところ、晩酌は圧倒的に内飲みになった。
医師や知事の切実な訴えを聞いていると、
多少なりともおのれを律しようという気になる。
それに引き替え、あの茶坊主ときたひにゃ・・・ハァ。
今度、永田町辺りで出くわしたら
すれ違いざまに足引っ掛けて、すっ転ばしてやろう。
さぞや気分がスガスガしくなることだろうヨ。
あっ、やっぱダメダメ、スガがWじゃ、最悪でスガな。
「又一順」
東京都荒川区西日暮里2-18-3
03-3801-8520
「マルマンストア
日暮里店」
東京都荒川区西日暮里2-25-1
03-5604-3535