コロ助のせいで非日常的な食生活を強いられている。
だからといってホットケーキを食わなくてもなァ。
神保町から水道橋、本郷と抜け、湯島にやって来た。
自宅で切れているサントリー知多を業務スーパーで調達。
もちろん缶ビールも忘れずに―。
今日はドライのロング缶(500ml)にした。
不忍池のほとりを一めぐり。
水鳥は北へ帰り、蓮池にコサギのつがいを見とめるばかり。
それもたった1組のさびしさ。
ボート池を臨むベンチにてプシュッのトクトク。
飲みながら夜のメニューを考える。
前日仕込んだホウボウの昆布〆が冷蔵庫に眠っている。
ロシア産たら子も解凍済みだ。
野菜を補うため、ラディッキオとアーリィレッド、
紫&紫のサラダにプチトマトでも散らそうか―。
メインには残っているフィリピンマンゴーに登場願おう。
どうしてフルーツが主役なんだ? ってか?
実は秘策があり申す。
冷製パスタをたくらんでおりやした。
使うのは最細のカッペリーニ。
以前、どこだったかな?
白桃の冷たいカッペリーニを食べた。
そこから生まれた発想だ。
ではマンゴーに何を合わせるか?
前回みたいに生ハムでは芸がない。
サーモンもそのとき一緒に食した。
取りあえず魚貝でいこう。
白身じゃホウボウとかぶるしなァ。
蟹はお高いし、思いついたのは甘海老だった。
よみせ通りのスーパーに寄ると影も形もない。
谷中銀座の鮮魚店に回ったら
甘海老の代わりに北海縞海老があったヨ。
この二つに牡丹海老を加えれば、
北の海から揚がる海老御三家となり、
しかもマイベストが北海縞海老だ。
エクストラヴァージンに白バルサミコ、
岩塩・白胡椒・レモン汁をボウルでかくはんし、
ブツに切った縞海老とそのミソを投入。
2分茹でたカッペリーニを冷水で締めて絡め、皿に盛る。
マンゴーのスライスを並べ、ディルを散らし、
真ん中にイエルバ・ブエナ(キューバミント)を
一葉飾って出来上がり。
知多ハイのグラス片手にボナ・ペティート!
南洋生まれのトロピカルフルーツと
北海が育んだシェルフィッシュが
コロ助禍の東京で一皿に会する景色。
オッティモ(とても美味しい)とはいかないまでも
ブオーノ(そこそこ旨い)ではありました。