系列店が東急東横線・祐天寺の駅ビル内にもある、
「伊蔵八本店」でセピア色の中華そばを食べ始めた。
粉々感あふれる麺のコシが半端ではない。
具材はバラチャーシュー厚切り1枚と青ねぎのみ。
カウンターに但し書きがあった。
意図して固く茹でており、これ以上の固めはムリでも
柔らかめには応じるという。
麺とスープ本来の味を楽しんでもらうため、
シンプルにしたが卓上の品々を使ってくれとのこと。
見れば小桶が3つ並んでいた。
左から味付けキクラゲ、刻み生ニンニク醤油漬け、
唐辛子と和えたバクニラ(辛ニラ)である。
J.C.はあまりこういうものを使わないが
試さないと記事にならない。
こわごわ少しづつ味わってみた。
それぞれ悪くはないネ。
アクリルボードで仕切られた、隣りのリーマン風は
キクラゲ&ニラをどっさり投入している。
当方も辛ニラを足してみた。
その効果か、スープがだんだん旨くなってきたゾ。
ふ~ん、なるほどネ、こういうことか―。
ラーメンのスープって滑り出しと食了間際では
ずいぶんと味が変わることってあるよネ。
通常は酢・辣油・ニンニクなどの追加がもたらすが
「伊蔵八」は辛ニラに拠るところが大きい。
ときとしてカレーライスにも同じことを感じる。
初めと終わりの変化は
ラーメンスープとカレーソースの特性かもしれない。
共通するのは辛味だから
チリや唐辛子のせいで味覚に狂いが生じるのだろう。
リーマン去って、そのあとにOL着座。
注文は鶏の濁りそばのようだ。
ほどなく供されたどんぶりの中を
どんなものかのぞいてみたいが
真横に座られるとそうもいかない。
出だしはおとなしく食べていた彼女、
小桶をチョコチョコ使い始めた。
食べ終えたJ.C.がティッシュで口元を拭い、
マスクを装着したちょうどそのとき、
生ニンニクをじゃんじゃん入れるじゃないか―。
おい、おい、どんな職場か知らんけど、これから仕事だろ?
酒焼けで赤ら顔のオッサンならともかく、
近頃の娘はやることが大胆だなァ。
これもみなコロ助のせいだろうぜ。
生ニンニク マスクがあれば 怖くない
ってか。
「中華そば
つけそば 伊蔵八(いぞばち)本店」
東京都荒川区西日暮里5-21-2
03-5604-5387