訪れる機会があまりない新宿区・中井に
漫画家・赤塚不二夫が行きつけた店があると聞き、
出かける気になった。
彼の作品では小中学生時代に親しんだ「おそ松くん」が
もっとも印象に残っている。
「天才バカボン」と「もーれつア太郎」のスタート時は
すでに高校生、ギャグ漫画と疎遠になりつつあった。
登場するキャラクターでは
脇役のケムンパスとココロのボスが好きだ。
使いやすいメトロ東西線・落合駅から歩く。
妙正寺川の大正橋を渡り、
西武新宿線の踏切を越えて「ぺいざん」に到着。
縦の線が長いL字形カウンターだけの小体な店だ。
3席ある底辺の真ん中に座った。
メニューブックを開くとバカボンのパパが叫んでいる。
“わしはここのとんかつをたべて大きくなったのだ”
ところが大きくなった赤塚センセイが
よく食べたのはとんかつではない。
いちおしセット(800円)と称する
和風おろしハンバーグ&豚ヒレ肉串カツの盛合せだった。
ほかにも料理2品のコンビネーションが多彩。
客の好みで2種択べるカスタムメイドもある。
ここはやはりセンセイと同じものを食べてみたい。
おろしを載せたハンバーグが大きい。
醤油ベースのタレは別添え。
串カツもけっこうなサイズでこちらはデミグラス。
コーンと枝豆を散らしたキャベ千が脇に―。
豆腐・わかめの味噌汁は他店の1.5倍。
真っ緑のキューちゃん風漬物も小皿いっぱい。
ライスはほとんど大盛りだ。
しっかしセンセイ、こんなん晩年まで平らげてたんかな?
ハッキリ言って学生・リーマン向けのボリューム。
J.C.オジさんにゃ多すぎるのココロ!
中井の町を散策後、妙正寺川沿いを下って下落合へ。
駅周辺に飲食店がほとんどない。
コンビニが1軒だけあり、
その前にせせらぎの里公苑が広がっていた。
下水処理施設の上に造られた公園だから
地下で下水がせせらいでいるんかいな。
コンビニでアサヒの新製品、
ドライ・ザ・クールを1缶買って入苑。
水辺のベンチに腰かけてプシュッ。
うん、うん、本当にドライだ。
でもスーパードライくらいが一番好きだネ。
ともあれ、J.C.にとって
せせらぎの里はやすらぎの里でありました。
「洋食の店
ぺいざん」
東京都新宿区中落合1-13-3
03-3950-6008