朝からずっと雨模様のGW初日。
午後になって傘を持たずに出かけた。
よって地下に潜行して行動するしかない。
どのみち酒を飲めないから喫茶店でお茶を濁すつもりだ。
メトロ千代田線・日比谷駅で下車。
地下通路を伝って新有楽町ビルの
「はまの屋パーラー」にやって来たら今日よりGW休み。
それではと有楽町駅の向こう側、交通会館の地下に潜る。
「はまの屋」に負けず劣らずのレトロスペクティブな
「喫茶 ローヤル」に滑り込んだ。
記録がないため定かでないが学生時代に
一度だけ利用した覚えがある。
飲みもの・サラダ付きランチ(オール850円)が多種多彩。
珍しさに惹かれ、ジャンバラヤ&コーヒーを通した。
ジャンバラヤはスペイン系移民により、
ルイジアナ州ニューオリンズ辺りで
パエリャを原型に生み出され、フランス系が継承して
花開かせたケイジャンの代表的な料理だ。
フロアを見渡すと接客は3人の男性で
みなさんけっこうなお歳。
背中の丸くなった年配者まで機敏に動いている。
あらら、サラダとコーヒーがいきなり運ばれた。
キャベツ主体のサラダはともかくも
食事前にコーヒーはないんじゃないの?
まっ、いいや、冷めないうちにいただくヨ。
一口すすった瞬間、よくない記憶がよみがえった。
あれは一昨年の秋。
上野の喫茶店「桂」でジャンバラヤを注文し、
あまりの不デキに嘆いたことがあった。
舌先過ぎれば不味さ忘れる。
学習しないで失敗を繰り返すのもまた人生なり。
冷凍品(?)をレンチンしただけの代物は
チョリソ・小海老・赤ピーマンが
見え隠れして「桂」のそれにクリソツ。
やっぱりかァ・・・案の定、ダメであった。
すると耳の奥で江利チエミが歌い出した。
1954年リリースの「ジャンバラヤ」には
彼女の歌唱力が存分に発揮されている。
日本語歌詞も含まれるが大部分は英語。
よって省くけれど、ケイジャン&クレオールの定番、
ガンボやザリガニまで登場してにぎやかだ。
オリジナルは1952年に
ハンク・ウイリアムスが自作自演した楽曲。
世に広く愛されてカーペンターズもカバーしている。
それはそれとして「ローヤル」さんヨ、
仮にもメニューに載せてるジャンバラヤ。
もうちょいガンバラニャあかんぜよ。
「喫茶
ローヤル」
東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館B1
03-3214-9043