JR御徒町駅のガード下、
「味の笛」にて冷たい麒麟山を飲んでいる。
このあとのディナーはワインバルの予定だが
日本酒となれば何かつまみがほしい。
道産子の相方がフードカウンターで
手に取ったのは鮭とばチップ。
二日前のJ.C.と同じチョイスに
お主なかなかヤるのぉ・・・ほめてつかわした。
二人して麒麟山をお替わりしたときにようやくA子登場。
彼女たちは四半世紀ぶりの再会である。
やはり初顔合わせはゴルフコースと再確認。
H恵曰く、
「A子チャンにオーバードライブされて
『オレより飛ばすな!』って怒ってたじゃない」
フン、くだらねェことを覚えていやがる。
遅れて来た元ママにH&Hと麒麟山を飲ませ、
近くの「八十郎」に移動した。
去年の10月、鼎食解禁の際にも利用した店だ。
ワインの揃え、料理のレベルに優れ、使い勝手がよい。
ビールと日本酒はじゅうぶん飲んできたから
白ワインのボトルを開けてもらう。
プイィ・フュイッセと覚えちゃいても
造り手とヴィンテージはおぼろげ。
記憶の糸をたどれば、
ブシャール ペール・エ・フィス‘16 年だったような?
赤はチェレット・モンソルド ランゲ・ロッソ‘17 年。
こちらの抜栓もお願いしておいた。
「それぞれ2品づつ好きなモノを択んでいいヨ」―
下駄を預けられた彼女たちの選択はかくの如し。
ブッラータ・チーズとトマトのカプレーゼ
海老と九条葱のアヒージョ w/バゲット
ホワイトアスパラの生ハム添え
黒毛和牛とオリーブのメンチカツ
まあ、無難な選択ではあるネ。
話題がまたゴルフに戻っちまった。
ふと思い出されたのはNY時代の仲間で
もう一人の女飛ばし屋・M子。
彼女は日本から進出して来た、
大手鮨店のフロア・マネージャーだった。
帰国後は大阪在住である。
ごくたまあにメールのやり取りをしてはいるが
久々に電話を入れたらタイミングよくつながった。
A子ママと旧知の仲につき、ガラケーを手渡す。
二人の対話はかれこれ20年ぶりだろう。
今後はLINEで結ばれるらしい。
A子と再会して以来、次から次へ芋づる式に
旧く親しき友の輪があらためて広がった。
楽しき哉、歓ぶべし。
=つづく=
「味の笛」
東京都台東区上野5-27-5
03-3837-5828