2021年5月3日月曜日

第2645話 ザ・ウイメン・フロム・NY&GZ (その2)

JR御徒町駅のガード下、

「味の笛」にて冷たい麒麟山を飲んでいる。

このあとのディナーはワインバルの予定だが

日本酒となれば何かつまみがほしい。

 

道産子の相方がフードカウンターで

手に取ったのは鮭とばチップ。

二日前のJ.C.と同じチョイスに

お主なかなかヤるのぉ・・・ほめてつかわした。

 

二人して麒麟山をお替わりしたときにようやくA子登場。

彼女たちは四半世紀ぶりの再会である。

やはり初顔合わせはゴルフコースと再確認。

H恵曰く、

「A子チャンにオーバードライブされて

 『オレより飛ばすな!』って怒ってたじゃない」

フン、くだらねェことを覚えていやがる。

 

遅れて来た元ママにH&Hと麒麟山を飲ませ、

近くの「八十郎」に移動した。

去年の10月、鼎食解禁の際にも利用した店だ。

ワインの揃え、料理のレベルに優れ、使い勝手がよい。

 

ビールと日本酒はじゅうぶん飲んできたから

白ワインのボトルを開けてもらう。

プイィ・フュイッセと覚えちゃいても

造り手とヴィンテージはおぼろげ。

 

記憶の糸をたどれば、

ブシャール ペール・エ・フィス‘16 年だったような?

赤はチェレット・モンソルド ランゲ・ロッソ‘17 年。

こちらの抜栓もお願いしておいた。

 

「それぞれ2品づつ好きなモノを択んでいいヨ」―

下駄を預けられた彼女たちの選択はかくの如し。

 

ブッラータ・チーズとトマトのカプレーゼ

海老と九条葱のアヒージョ w/バゲット

ホワイトアスパラの生ハム添え

黒毛和牛とオリーブのメンチカツ

 

まあ、無難な選択ではあるネ。

話題がまたゴルフに戻っちまった。

ふと思い出されたのはNY時代の仲間で

もう一人の女飛ばし屋・M子。

彼女は日本から進出して来た、

大手鮨店のフロア・マネージャーだった。

帰国後は大阪在住である。

 

ごくたまあにメールのやり取りをしてはいるが

久々に電話を入れたらタイミングよくつながった。

A子ママと旧知の仲につき、ガラケーを手渡す。

二人の対話はかれこれ20年ぶりだろう。

今後はLINEで結ばれるらしい。

 

A子と再会して以来、次から次へ芋づる式に

旧く親しき友の輪があらためて広がった。

楽しき哉、歓ぶべし。

 

=つづく=

 

「味の笛」

 東京都台東区上野5-27-5

 03-3837-5828